平成の名水百選 「本願清水」
環境省は、平成20年6月4日に42都道府県の河川や湧水など100ヵ所を「平成の名水百選」として選定しました。
大野市からは、昭和60年の「名水の百選」に選ばれた「御清水」に続いて、糸魚町の「本願清水」が「平成の名水百選」に選ばれました。
「平成の名水百選」について
環境省は、平成20年7月に環境問題が主要議題の一つとして開催されることが予定されている北海道洞爺湖サミットに向けて、水の大切さを再認識してもらおうと、昭和60年に旧環境庁が選び、“百選ブーム”の先駆けとなった現在の「名水百選」をそのまま残して、別の名水を新たに「平成の名水百選」として選びました。
選定では、学識者からなる調査検討委員会(委員長 岡田光正広島大学大学院教授)が、水質や生態系配慮、地域の保全活動、故事来歴、希少性などの6項目を評価して、特に今回は地域の保全活動に重点をおいて、選定しました。
「本願清水」が選ばれたポイント
今回、「本願清水」が「平成の名水百選」に選ばれたのは、希少性と特に市民団体や地域住民の活発な保全活動が大きいと考えられます。
「本願清水」は、日本でも数箇所しかない陸封型イトヨ生息地の南限地で、昭和9年に国の天然記念物に指定されており、世界的にも希少性の高い湧水池です。
また、イトヨの保護研究施設である「本願清水イトヨの里」が平成13年に整備され、「大野イトヨの会」や近隣の小中学生らがイトヨの生態を頻繁に学習しています。近隣住民を中心とした清掃活動なども活発に行われ、保育園児の園外活動で毎日のように子供が訪れるなど市民の憩いの場としても定着しています。
この他、最近では市外からの遠足や視察研修などでも多くの人が「本願清水」を訪れています。
これらの活発な保全活動の積み重ねが、今回「平成の名水百選」に選ばれた大きな要因になったと考えられます。
「水環境総合情報サイト(環境省)(外部サイト)」のホームページへ
昭和60年選定の「名水百選」、今回選定された「平成の名水百選」のホームページです。