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木造 姥尊坐像 (モクゾウ ウバソンザゾウ)

木造 姥尊坐像
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木造 姥尊坐像


所蔵 洞雲寺
時代 鎌倉時代
展示 大野市歴史博物館
指定 市指定文化財

  
 立山山岳信仰の芦峅寺(あしくらじ)に祀られているのと同じ姥尊像(うばそんぞう)である。
 一見、三途川の脱衣婆のような老婆の姿にみえるが、天地万物の母体を象徴し、寿命長久、五穀豊穣、子孫繁栄所願成就の利益がある原始母神的女神であるという。
 左手に五穀、右手に麻の種を持ち(本像は両手亡失)天降った立山権現の親神で本地を大日如来とし、秋彼岸中日に行われた有名な布橋灌頂の本尊である。布橋灌頂は、閻魔堂と姥堂の間の谷川にかけられた橋に白布を巻き、累業の女人に目隠しして渡らせたあと姥堂へ「浄土入り」するという擬死再生の儀礼である。
 大谷大学教授 故五来重氏の説によれば、石徹白白山中居神社の宮川(みやがわ)に布橋があったとし、もと白山信仰の行事であった布橋灌頂が立山へ伝播したものであると説かれる。立山芦峅には姥像五躯が残るが、洞雲寺には本像とともに立山本地仏とみられる観音像が伝来する。加えて、当寺前の赤根川の橋が丸木橋であったとの伝承をも考量するならば先の白山本地仏の観音像と合わせて、当地に白山信仰の布橋灌頂行事があった可能性を窺わせる徴証となろう。

(平成16年度大野市歴史民俗資料館企画展「奥越前、未公開・新出文化財展 白山信仰の遺宝を中心に」展示図録 より(一部改))


 
「木造 姥尊坐像(もくぞう うばそん ざぞう)」といいます。
「木で造られた、おばあさんの、すわっている像」という意味です。
大野市の「洞雲寺(とううんじ)」というお寺にありました。
今から750年ぐらい前に造られた、とても古い像です。

この世のすべてのお母さんと考えられていて、
「長生きできますように」「お米がたくさん取れますように」「子供たちが幸せになりますように」などのお願いを聞いてくれる、
女神様です。 (でも、顔はとっても怖い顔をしていますね)
古い像なので、手が取れていますが、もともとは、
左手に、お米などの「食べ物」、
右手に、「麻」という植物の種を持っていました。
白い布を巻いた橋の近くにいて、その橋を渡る人が極楽に行けるように、助けてくれた神様です。

 

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2009年1月25日

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