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最終更新日:

2017年8月24日

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481-168-028

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故きを温めて新しきを知る

大野に来て1年以上たちますが、来た当初から感じていて、いまでも変わらずにいる大野の印象の一つに、「このまちは昔のことを大切に守っているまちだなあ」ということがあります。なにより、古くから培われてきた、目に見えない人の心、人々の結びつきを「結の故郷(ゆいのくに)」というブランドとして構築し、売り出していこうというのですから、これは筋金入りです。

変化が激しいこの世の中においては、時には時代の流れに逆行しているように見えても、自分たちが大事と思っていることを守り、育てていくというスタンスは、特に都市部の方々から見ればかえって新鮮な魅力として映ることが多いと思います。安易に時代の空気に迎合することは、短期的には成果を挙げたとしても、中長期的に見た場合、必ずしも正解とは言えないことも多いのではないでしょうか(もちろん、中には長くその成果を維持・発展させられるケースもあるかと思いますが)。時代の空気に乗るということは、そのタイミングで一番激しい競争のフィールドに立たないといけないということですから、勝ち抜くことは容易ではありません。

では、古い伝統を大事に大事に守り、そのままにしておけばそれだけで良いのかといえば、そうではありません。逆に、伝統をそのまま残すという意識だけでは、逆説的な考えになりますが、伝統を残すことが難しくなるという局面も出てくるのではないか、とも思います。

例えば、先日、若手の市民の方々とお話をさせていただく機会があったのですが、その際に、景観の保全に関連して、「景観の保全は重要だが、日々の生活や商売の利便性と両立しない形で建物だけ残すことになるのはつらい」「伝統を守りつつ進歩させるべきところは進歩させる、そうしないと人が住みにくいまちになり、本当の意味での伝統として後世に残せないのでは」などのご意見があり、ハッとさせられました。伝統は、残すこと自体に意味があるのではなく、いま生きている人がそこに価値を見出して、初めて残す価値が生まれますし、その価値があるからこそ人々もその伝統を残そうと努力するものだと思います。

話はちょっと飛びますが、経営の戦略の一つに、「ブルーオーシャン戦略」というのがあるのをご存じの方も多いかと思います。Wikipediaの解説を借りれば、「競争の激しい既存市場を「レッドオーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」とし、競争のない未開拓市場である「ブルーオーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」を切り開くべき」である、という考え方です。例えば、日本のゲーム業界を先導してきた実績を持つ任天堂が、これまでのゲーム機の高性能競争から一歩引いて、Wiiという新たなコンセプトのゲーム機を世に問い、大成功をおさめた事例などは、ブルーオーシャンを切り開いたわかりやすい例だと思います。

大野市も、この任天堂の例のように、世の中の空気ばかり気にするのではなく、それよりも伝統を守り続けることをベースとしつつ、それを新たな形で世に問い、ブルーオーシャンを切り開いていくことが肝要なのではないか、と思っています。

「水への恩返しCarrying Water Project(CWP)」が良い例で、水をペットボトルで売るとか、観光資源としてもっと水を目に見える形でまちに流すとか、短期的な水のブランド化の方策はあります。

それでは競争の激しいレッドオーシャンに飛び込んでしまいます。そうではなく、子供たちに水の大切さを伝える『水の本』の作成や、東ティモール民主共和国への水支援、「水をたべるレストラン」による食を通じた水のありがたさの展開など、水を通じて社会に貢献するというソーシャルな活動の方が、短期的視点に基づく経済活動よりも有為の人材を惹きつけるに違いない、という信念のもとに取り組んでいます。
新たな形の人口減少対策としてのブルーオーシャンを切り開いていくことこそが、大野市が進めるべき方向性だと思いますし、この取組が大野の新しい伝統として、後世に長く受け継がれていくようになると思っています。

(参考)外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。http://www.carrying-water-project.jp/about/(外部サイト)

もちろん、この社会貢献の取組が、上滑りしたような、さもとってつけたような取組として見えてはいけないのですが、そこで大野市がこれまで培ってきた湧水文化という伝統が土台として重要になってきます。これまで何百年という長い年月にわたって、大野の人々が守り・育ててきた湧水文化が根底にあるからこそ、CWPの取組がただ外向けにカッコいいことをしているだけだろう、と捉えられることなく、「結の心」という大野人のもつ美徳から生まれてきた、真に価値のある本物の取組なんだ、と多くの人に納得いただき、魅力的にとらえていただけるのだと思います。

「温故知新」などと、昔の人はうまい言葉を残してくれていますが、大野人が大事にしている「進取の気象」も、それと同じことなのだろうと思います。伝統を守り・育てることに加えて、それを基に新たな伝統の形を生み出して人々を惹きつけ、それを後世に伝えていく。このプロセスを進めていくことを通じて、大野という地域の生き残りを実現しつつ、結果として伝統を守ることにも繋げていけるのだと信じています。

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