大野市の星空を 星空の世界遺産「星空保護区」に!
星空保護区認定制度とは
国際ダークスカイ協会が実施する、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度です。※星空の世界遺産とも言われています。
認定予定エリア
大野市南六呂師地区
認定目標年度
令和5年度
大野市の星空について
環境省が実施した全国星空継続観察において、2 年連続(2004 年、2005 年)で「日本一美しい星空」に選ばれているほか、南六呂師地区の福井県自然保護センターでは 80 センチメートルの大型望遠鏡を有するなど、多くの人が星空観望を楽しんでいます。
大野市と福井工業大学による星空の取組
(1)誘客コンテンツ開発
〇星空ハンモック:ハンモックに包まれながら星空観察を楽しむ体験イベント
〇星降るランタンナイト:日本一美しい星空の下でスカイランタンを打ち上げるイベント
(2)ならではグルメの開発(ミルク工房奥越前)
〇市の特産品を使った新しい料理の企画・開発(ex 里芋粉ガレット等)
(3)日本一の星空の情報発信
〇SNS(Facebook、Instagram)を活用して大野市の星空の魅力をPR
(4)星空保全光害教育
〇市内小学校における星空出張授業&ワークショップ
〇星空シンポジウム(2018年)基調講演:渡部氏(国立天文台副台長)、越智氏(IDA東京代表)
(5)星空保護区認定取得の検討
〇星空保護区ガイドラインの翻訳:ダークスカイパーク、アーバン・ナイトスカイプレイス
〇夜空の明るさ調査 協力:福井県、星空公団
〇国際ダークスカイ協会東京支部研修会参加 :岡山県井原市(2019 年)
〇照明専門家による現地視察(2019年) 協力:パナソニック(株)
〇光害対策モデル灯の設置
〇南六呂師地区における屋外照明リスト作成
星空保護区制度について
(1)光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度
(2)認定には、屋外照明に関する厳格な基準や、光害に関する教育啓発活動などが必要
(3)6つの認定カテゴリーがあり、全てのカテゴリーの認定地を総称して、日本国内では「星空保護区」と表記している
【申請予定カテゴリー】
アーバン・ナイトスカイプレイス(2018年新設) ※認定地はアメリカの2か所のみ(2020.12現在)
【認定対象】
都市近郊にありながら美しい星空が保たれており、暗い夜間環境を保護推進するための優れた取り組みをしている、他のカテゴリーでは認定が受けれない場所(都市公園、広場、展望台)
【星空保護区認定に必要な主な要件】
〇夜空の明るさ調査(申請エリア内での星空の見えやすさの数値観測)
〇光害の普及啓発活動:例(小中学校の授業での「光害」教育、「光害」についての展示)
〇屋外灯の光害対策 :屋外照明管理計画(数、種類、規格、所有者)
〇星空観光の促進:誘客コンテンツ強化、SNS等の広報活動強化、
〇応援レターの取得 ※英語での取得
〇受入体制の強化:HPにおける啓発活動、星空ガイド・観測員育成
「光害」ってなに!?
「光害」は「ひかりがい」と読みます。照明の設置方法や配光が不適切で、景観や周辺環境への配慮が不十分なために起こるさまざまな影響をいいます。
【エネルギーの浪費】
不必要な方向に漏れた光は、エネルギーをムダに消費している可能性があります。また、必要以上に明るい照明を設置することもエネルギー浪費につながります。
【人体への影響】
道路・街路などの人工照明の光が住居内へ強く差し込むと、安眠、プライバシーなどに影響を及ぼすことがあります。
【野生生物への影響】
野生生物が光に引き寄せられたり、逆に光を嫌って逃げていくなど、さまざまな影響があります。夜行性生物などは住処に影響を受けることがあります。
【交通への影響】
まぶしさで歩行者や車などが周囲を確認しづらくなったり、信号や標識に気づきにくくなる場合があります。
【研究・教育活動への影響】
人工照明から出る光が上方向に漏れることで、夜空の明るさが増加し、星が見えにくくなっています。研究・教育活動としておこなわれる天文観察に影響が生じています。
【植物への影響】
街路樹など植物や農作物によっては光の影響を受けるものもあります。植物の生長に影響を及ぼす場合があり、出穂の遅れや開花の促進、落葉の遅れなどを起こすことがあります。
【参考資料】〇環境省HP-光害について-(外部サイト)
〇光害啓発動画-Losing the Dark-(外部サイト)
南六呂師地区に設置された光害対策モデル灯