冬の火災予防のお願い
収れん火災に要注意
「収れん火災」とは
太陽光が鏡などで屈折や反射することで光が1点に集まり、そこに燃えやすいものがあると火事になるものです。
収れん火災は、日差しの強い夏場特有のものと思うかもしれませんが、冬場は空気が乾燥しているうえに、太陽の高度が低く、部屋の奥まで日光が届くため収れん現象が発生しやすくなるので特に注意が必要です。福井県内では収れん火災とみられる火事が過去5年で3件発生していて、いずれとも11月と12月に発生しています。
収れん火災を起こさないために次のことに注意しましょう。
- 窓の近くなど、太陽光が差し込む場所に、鏡やガラス玉、水入りペットボトルなどを置かないようにしましょう。
- 外出するときは太陽光が差し込まないようカーテンを閉めると安心です。
- 鳥よけの鏡や猫除けの水入りペットボトルなど、屋外でも注意が必要です。
この火災の怖いところは、全く火の気のないところから火災になるということです。しかも、火災の原因になるものは、皆さんの身の回りにあるものばかりです。
是非この機会に、収れん火災になる危険がないか、身の回りを点検してみましょう。
冬の火災予防のお願い
寒さの厳しい季節になり、ストーブ等の暖房器具を使用する機会が多くなります。火災を未然に防ぐために次のことに注意しましょう。
暖房器具火災を防ぐポイント
- ストーブの上で洗濯物を干したり、近くに燃えやすい物を置いたりしない。
- 寝る時や外出時は必ず消火する。
- スプレー缶やカセットボンベは、熱で熱せられ、破裂や爆発を起こすおそれがあるので、暖房器具の近くに置かない。
- 石油ストーブに給油するときは必ず火を消し、給油中は絶対そばを離れない。
- 灯油のカートリッジタンクは蓋が確実に閉まっているか、油漏れがないか確認する
避難経路の確保
冬季は、積雪や雪囲いで避難口が塞がれてしまう場合があります。玄関や勝手口の除雪を行い、2つ以上の避難口を確保しましょう
消火栓などの管理のお願い
降雪による除雪、屋根の雪下ろしで、消防水利(消火栓・防火水槽など)の採水口をふさがないようにしてください。
落雪によるガス漏れ・油流出事故にご注意ください
積雪期には、落雪や雪の重みでLPガス設備が損傷し、ガス漏れなどの事故が発生するおそれがあります。また、灯油や軽油・重油の流出事故は、暖房器具を使用する機会が増える冬季に多く発生しています。ガス漏れや油流出事故を防ぐために、次のことに注意しましょう。
ホームタンクで注意すること
- ホームタンクからの小分け中は、その場を離れない。
- ホームタンクからの給油後はバルブをしっかり閉めたことを確認する。
- 雪下ろしや除排雪を行う際は、ホームタンクや配管を破損しないよう注意する。
ガスボンベで注意すること
- LPガス容器、ガスメーターなどの周辺は、設備を傷つけないよう注意して、こまめに除雪する。
- 屋外に給湯器などの燃焼器具が設置されている場合は、その周辺も除雪する。
- 燃焼器具の吸気口が雪でふさがれていないか、排気筒に破損がないか確認する。
こちら(外部サイト)でLPガスの雪害対策を紹介していますので参考にしてください。