水害時の感染症予防について
家屋等への浸水被害が発生した場合、衛生環境が不良となり感染症や食中毒がまん延する恐れがありますので、次のとおり消毒をする必要があります。
被災した家屋の清掃方法
- 感染症予防のためには、 清掃 と 乾燥 が最も重要です。
- 基本的には、屋外(床下や庭)の消毒は不要です。
※屋外や床下の消毒のために消石灰を使用することがありますが、消石灰はアルカリ性であり肌や目に触れると炎症を起こします。特に、まいた消石灰が飛散して目に入ると大変危険です。目に入った場合失明する恐れがあるため、すぐに大量の水で洗い流し、医療機関を受診しましょう 。
消毒作業の注意点
- 汚染の程度がひどい場合や長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウムを使用してください。
- 対象物が、色あせ、腐食などにより次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場合は、消毒用アルコール、塩化ベンザルコニウムを使用してください。
消毒薬 | 食器類・流し台・浴槽 | 家具類・床 |
---|---|---|
次亜塩素酸 |
0.02%に希釈する
|
0.1%に希釈する
|
消毒用 アルコール |
希釈せず、原液のまま使用する
※70%以上のアルコール濃度のものを使用すること |
希釈せず、原液のまま使用する
※70%以上のアルコール濃度のものを使用すること |
10%塩化ベンザルコニウム |
0.1%に希釈する
|
0.1%に希釈する
|
清掃作業時の注意点
傷口からの感染を防ぐために
- 丈夫な手袋や底の厚い靴などを着用しましょう。
- 長袖など肌の見えない服装を着用しましょう。
- 怪我をした場合は、傷口を流水で洗浄し、消毒しましょう。
- 特に深い傷や汚れた傷は、破傷風になる場合があるので医師に相談しましょう。
土ほこりへの対応
土ほこりが目に入って結膜炎になったり、口から入ってのどや肺に炎症を起こすことがあります。
- ゴーグルとマスクを着用しましょう。
- 作業後は手をよく洗いましょう。
- 目を洗浄しても、充血が起きている場合などは医師に相談をしましょう
参考資料
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