武家屋敷旧田村家は、越前大野城外堀(百間堀)西側の三の丸に所在する田村又左衛門家の主屋を解体復元し一般公開しています。田村又左衛門家は、文政10年(1827)の大火「おねば火事」で類焼した後、矢村(現在の大野市矢)の農家を移築し、武家住宅に改築しています。また、住宅東側に広がる庭園の築山は、越前大野城外堀の土居を転用したものです。越前大野城の土居は城の外堀沿いに設けられていましたが、現在は田村家の庭園内に残るのみとなっています。※土居は土塁とも呼ばれる城を守るための防御施設。土を盛り上げて土手を造り、敵の侵入を防ぐためのものです。
同家は、宝暦9年(1759)に、田村左兵衛家(六百石)の二男央俊が百石を分知され分家したことに始まります。安永2年(1773)には、三の丸に屋敷を拝領し、「三の丸田村(さんのまるたむら)」と呼ばれ、また、本家「大田村」と区別する意味で「小田村」とも呼ばれました。二代俊強は天保8年(1837)に大野藩の家老を務め、同10年(1839)に二百石から三百石に加増されました。
田村又左衛門家屋敷は、県内でも数少ない近世の武家住宅の遺構であり、大野藩上級武家屋敷の様相を留めている貴重な史跡であるため、大野市の文化財に指定しています。
(平日) 午前9時から午後4時まで
(日曜・祝日) 午前9時から午後5時まで
年末年始(12月27日から1月4日まで)
館内整理の期間
大人 300円
障がい者 150円
団体(30名以上) 150円
小人 無料(中学生以下)
年間パスポート 1,000円
※年間パスポートは購入した日から1年間有効です。
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