セイタカアワダチソウの駆除にご協力ください
所有地などに繁茂しているセイタカアワダチソウをできるだけ駆除してください。市民の皆様の御協力をお願いします。
セイタカアワダチソウとは
セイタカアワダチソウは、環境省が要注意外来生物リストに載せている植物です。
種子と地下茎の両方で増え、在来の植物とは比べ物にならない旺盛な繁殖力を持っています。
河川敷など栄養豊富な土壌では10本近い地下茎を伸ばし、そこから地上に向かって伸び始めます。
種子繁殖も旺盛で、1株平均3000個の花からタンポポのような羽毛を持つ種を風に乗せて飛ばし、日当たりがよければやせた土地でも湿地でも発芽、増殖します。
根と地下茎からはアレロパシー物質(他の植物の種子発芽や成長を妨げる物質)を出して他の植物が生育することを妨げ、自身は地下茎からどんどんと芽を出して増えていきます。
したがって、繁殖を始めた場所では日本の在来植物の姿はほとんど見えなくなり、何年もしないうちにセイタカアワダチソウだけが繁茂すると言われています。
福井県内での繁殖状況
福井県内では1983年の調査で福井、武生、鯖江の3市周辺で見られるだけだったものが、1988年には坂井郡北部、勝山市にまで拡大し、1993年には敦賀、小浜市の中心部で確認されました。
2000年には嶺南各市街地と国道27号沿線まで一気に広がりを見せました。
大野市においても造成地などで黄色い花を咲かせている様子が見られます。
駆除の方法
- 根から抜き取ってください。
- 花が咲いても種になる前に刈り取れば、種子飛散による他の場所への拡大を防げます。
- 生長の初期から他の植物の生長を阻害するため、芽生えの時期から駆除をする必要がありますが、年に2回以上刈り取りを行えば、生長や開花・種子飛散を抑制することができます。抜き取りや刈り取りを行ったものは、種子飛散を防ぐためその場所に積んでください。
【参考】環境省が指定する要注意外来生物リスト:植物(セイタカアワダチソウの抜粋)
和名
セイタカアワダチソウ
摘要
- 河川敷等で見られる大型の多年生草本で、絶滅危惧種を含む在来植物との競合や駆逐のおそれが大きい。
- 既に各地の河川敷や荒地等で野生化しているが、希少種等との競合・駆逐のおそれが高い地域については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
なお、要注意外来生物はセイタカアワダチソウの他にも、オオアワダチソウ、ブタクサなど多くの種類がありますので、これらの植物発生がある場合は併せて駆除してください。
特定外来生物、要注意外来生物などの情報は環境省のホームページでご覧ください。
セイタカアワダチソウ(平成22年10月25日 市内で撮影)