令和8年9月定例会 提案理由説明
令和8年9月第451回大野市議会定例会の開会に当たり、最近の諸情勢や市政の重要課題の取組状況について申し述べますとともに、提案いたしました各議案の概要について御説明申し上げます。
先月29日から30日にかけて福井県嶺北地方で記録的な大雨となり、大野観測所では24時間雨量281ミリを記録し、観測史上最大となりました。赤根川で氾濫発生水位を超過するなど、市内各地で河川水位が上昇し、大野市消防団が避難広報及び河川の水位状況の確認を行うとともに、水防活動等の警戒活動を実施しました。
市は、30日午前0時に災害対策本部を設置し、避難指示や緊急安全確保を発令するとともに、市内10か所の避難所を開設し、109人の避難者を受け入れました。
人的被害は軽傷1人と救助1人の計2人で、幸い、いずれの方も命に別状はありませんでした。
今月4日正午までに判明した被害状況を申し上げますと、住家の被害は床上浸水1件、床下浸水13件、一部損壊1件となっており、その他にも、事業者7件、農業用施設145件、林道施設24件、公共施設5件などの被害が確認されています。
現在、り災証明書の発行、住宅災害見舞金の支給、災害ごみの受け入れなど被災者支援を実施しています。
31日に廣田議長、帰山副議長とともに、石田福井県知事に、一般国道158号の早期復旧、砂防事業の早期完成、広域公共交通の早期復旧を求める要望書を提出しました。
交通面では、中部縦貫自動車道や主要な県道、市道の通行規制は解除されました。国道158号の犬山から福井市計石町の区間が、新丁トンネル付近の法面が崩れたため、通行止めになり、応急復旧により、今月3日から片側交互通行が可能となりました。
JR越美北線は、線路設備に被害が相次ぎ、全線運休となっていましたが、本日より美山駅から福井駅まで、運行が再開され、大野駅から美山駅までJR西日本による代行バスが運行されています。
なお、九頭竜湖駅から大野駅までについては、本日より市営バス和泉大野線を増便します。
一昨日に赤間内閣府特命担当大臣(防災)が、昨日には金子国土交通大臣が来福され、石田福井県知事、小堀福井県議会議長、被災市町首長とともに早期復旧について緊急要請を行いました。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、市といたしましては、一日も早い復旧に向け全力で取り組んでいきます。
全国各地でも、大規模な災害が相次いで発生し、多くの方々が被災されました。
お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
熊本県では、本年7月28日に最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」が発生し、電気や水道などのライフラインにも甚大な被害が生じました。
被災地支援のため、熊本県八代市及び宇城市へ、り災証明書の発行業務や給水ポンプ車による給水活動に従事する職員3名を本市から派遣しました。
被災地の一日も早い復旧・復興と、被災された皆様が平穏な日常生活を取り戻されることを心よりお祈り申し上げます。
大野市戦没者追悼式を、先月20日に挙行いたしました。御遺族をはじめ議員各位、区長連合会や経済・教育・福祉関係の代表者、小中学校の児童生徒代表など約130人にご参列をいただきました。
戦没者の方々に心から哀悼の意を表しますとともに、尊い犠牲の上に今日のふるさと大野が築かれていることを深く胸に刻み、平和の尊さと命の大切さを後世に伝えていきます。
総務省や福井県などが主催する「全国過疎問題シンポジウム2026inふくい」が、来月29日と30日に「地域で見つける幸せな暮らし~人が活躍・地域に活気・暮らしに活力~」をテーマに開催されます。
29日は福井市において全体会が開催され、30日には本市を含む県内4市町で分科会が開かれます。本市においては、結とぴあでの過疎地域持続的発展優良事例発表会や、和泉地区と道の駅「越前おおの 荒島の郷」の現地視察が予定されています。
全国から訪れる皆さまに、地域づくりに力を尽くす住民の活動、本市ならではの食の魅力に触れていただくとともに、地区で活躍する方々と交流を深めていただきたいと思います。
それでは、本市の重要課題への対応状況について、第六次大野市総合計画基本構想の六つの分野の基本目標に沿って御説明申し上げます。
最初に、「こども分野 未来を拓く大野っ子が健やかに育つまち」について申し上げます。
中学校2校の体育館の長寿命化改良及び空調設備の整備については、屋根の防水、外壁塗装及び空調機器の設置等を進めており、年内の完成を見込んでいます。
有終南小学校及び富田小学校の改修工事について、夏休み期間中に給食室や児童玄関などの工事を終了しました。引き続き、建物内部の改修のほか屋上防水や外壁塗装などの工事を進めていきます。なお、本工事につきましては、契約後の急激な賃金や物価の上昇に伴い、工事費の増額が必要です。
また、小学校体育館への空調設備整備を進めるため、有終南小学校、下庄小学校及び富田小学校に係る実施設計業務に着手します。
工事費の増額及び空調設備整備の実施設計業務に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
市内の若者で結成されたグループ「結リンク~大野で永年界隈~」が、11月7日にスターランドさかだにで「星空チルナイトおおの2026」を開催します。
このイベントは、大野市の美しい星空の下で市内外の若者が交流を深めることを目的としており、オリジナルゲームや地元食材を活用した食事、星空観賞などを楽しめる内容となっています。
参加者を募集しているほか、ガバメントクラウドファンディングによる寄附を受け付けています。
次に、「健幸福祉分野 健幸で自分らしく暮らせるまち」について申し上げます。
健康づくりや高齢者・障がい者福祉施策の指針となる各計画について、計画策定委員会でいただいたご意見をはじめ、アンケート調査や関係者への聞き取り結果、現計画の進捗状況を踏まえ、策定作業を進めています。
今後、本市の実情に即した計画の素案を取りまとめ、年度内に各計画を策定します。
今夏も厳しい暑さが続いています。7月から8月にかけ、福井県には熱中症警戒アラートが14回発表されました。
本市においては暑さ指数の予測値が33を超えた日はありませんでしたが、熱中症が重症化しやすい高齢者を対象にチラシを配布したほか、広報おおのやSNSなどを活用し、市民に注意を呼びかけました。
今後も厳しい残暑が見込まれることから、熱中症予防に関する情報を継続して発信し、市民の健康と安全の確保に努めていきます。
本年度中に百寿及び米寿を迎えられる方々に、今月21日の敬老の日を前に長寿をお祝いします。
先月末時点で、百寿を迎えられる方は23名、米寿を迎えられる方は231名いらっしゃいます。長年のご功績に感謝を申し上げますとともに、これからも健やかにお過ごしいただけるようお祈り申し上げます。
市民に多様なスポーツを楽しむ機会を提供し、健康増進とスポーツ参加の拡大を図るため、来月10日に「越前おおのスポーツフェスタ2026」を開催します。
昨年度までの「大野市スポーツ・レクリエーション祭」を拡充し、エキサイト広場、ふれあい公園、結とぴあの3会場で実施します。
競技スポーツやニュースポーツの体験、ダンス発表などを実施し、子どもから高齢者まで幅広い世代が体を動かす楽しさを実感できる内容となっています。
次に、「地域経済分野 歴史・風土と新たな強みを生かした活力あるまち」について申し上げます。
産業分野における新たな産業戦略と農業・食育のビジョンについて、昨年度実施したアンケート結果や各会議などでいただいたご意見、地域経済の状況や国の新たな政策を踏まえ、策定作業を進めています。
今後、年内を目途に素案をとりまとめ、年度内に戦略とビジョンを策定します。
本市の夏の一大イベントである「第59回おおの城まつり」が、先月13日から16日まで開催されました。
13日の大花火大会は、夜空を彩る華やかな花火に大きな歓声が沸きあがり、15日、16日の越前おおのおどりと合わせて延べ67,000人の市民や観光客が訪れ、大いににぎわいました。
今後は、九頭竜紅葉まつりや結の故郷越前おおの新そばまつり、六呂師スターリーミュージックフェスティバルなどの開催を控え、秋の観光シーズンを迎えます。こうしたイベントを通じ、本市の豊かな自然や食などの魅力を広く発信し、更なる観光誘客につなげていきます。
うらら館につきましては、経年劣化によりお湯の温度を自動で調整する設備が故障し、施設の運営に支障が生じているため、その修繕に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
地域農業の中核となる担い手による農業用施設の導入が国の事業に、営農組織などによる農業用機械の導入2件が県の事業に採択され、農業者1名の加工・販売用備品の購入が市の事業に応募がありました。
生産者の農業経営意欲の維持・向上を図るため、南六呂師地区など9地区における土地改良施設の整備、棚田地域の保全を目的に行う共同作業に必要な資機材の購入について、県事業に採択されました。
また、流域治水の推進を図る田んぼダム整備では、来年度事業の一部前倒しとなる追加内示がありました。
これら市独自の支援や国・県の事業に採択された事業に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
次に、「くらし環境分野 豊かな自然の中で快適に暮らせるまち」について申し上げます。
8月1日の「水の日」は、水の大切さや健全な水循環の重要性について理解と関心を深めることを目的として定められています。この「水の日」に合わせて、九頭竜川ダム統合管理事務所と連携し、和泉前坂家族旅行村前坂キャンプ場で小学生親子を対象に、水や生き物と触れ合う体験イベントを開催しました。友好交流市である愛知県岩倉市からの参加者も含め、豊かな自然の中で水や自然環境への理解と交流を深めました。
9月10日の「下水道の日」に合わせ、本市においては下水道への理解促進と普及啓発に取り組んでいます。
先月8日に「親子で学ぶ!あそぶ!たべる!下水処理センター見学&デイキャンプ」を開催し、施設見学や水の実験、ピザ作り、アウトドア体験を通して、参加者に楽しみながら下水道や水環境への理解を深めていただきました。
来月開催される「越前おおの産業と食彩フェア」において、下水道に関する体験や相談ができるコーナーを設けます。
こうした取組を通して、水質保全の重要性に対する市民の理解を深めるとともに、公共下水道への加入促進に努めていきます。
災害時などにおける消防団の活躍は、地域防災力の強化や持続可能な消防団体制の構築に重要な役割を果たしています。このたび、消防団員等公務災害補償等共済基金の助成決定を受けて整備する消防団員用防火衣の購入に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
次に、「地域づくり分野 みんなでつながり地域が生き生きと輝くまち」について申し上げます。
新たな「大野市生涯学習推進計画」については、先月、第2回の計画策定委員会を開催するとともに、公式LINEを活用したアンケート調査を実施するなど、策定作業を進めています。
今後、年内に素案を取りまとめ、年度内に計画を策定します。
第47回大野市美術展を、先月26日から4日間にわたり結とぴあで開催し、市内外の美術愛好家から洋画や彫刻工芸、書道などの作品273点が出品されました。
入賞作品のうち市民の作品については、今月8日まで市民ホールで、また、今月26日から30日までCOCONOアートプレイスで展示します。
COCONOアートプレイスにおいて、夏の企画展「松田崇志展 キャラクターアートの世界」を今月23日まで開催しています。ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社でディズニーキャラクターの制作に携わった経験を持つ松田さんによる、オリジナル絵本の原画作品や親しみやすいキャラクターデザインなどを展示しています。
また、来月10日から11月23日まで、共同巡回展「栃木県真岡市所蔵 没後30年 久保コレクション展 久保貞次郎とは何者だったのか」を開催します。
本巡回展は、本市と長野県辰野町、岐阜県飛騨市、茨城県筑西市の4市町を巡回するもので、本市は3番目の開催地となります。
大野市総合文化祭は、「祝60回!未来に継ごう 育む大野の文化」をテーマに開催します。来月25日の子どもたちによるダンスや演奏、吹奏楽の発表を皮切りに、市民による書道や生け花などの作品展示のほか、民謡や舞踊などの舞台発表を結とぴあを中心に11月3日まで実施します。
本年度の大野市文化公演事業として、先月1日に学びの里「めいりん」において動物に扮した演奏者「ズーラシアンブラス」によるコンサート「音楽の絵本 ダンディズム」を開催しました。子ども連れの家族など300人を超える来場者に、音楽の魅力を感じていただく機会となりました。
次に、「行政経営分野 結のまちを持続的に支える自治体経営」について申し上げます。
全国的な表彰で、全国の能登杜氏が造った酒の出来栄えを競う「第122回能登杜氏自醸清酒品評会」の吟醸酒の部において、宇野酒造場の「一乃谷」が、最高賞の「金沢国税局長賞・能登杜氏名工賞」に選ばれました。
今後ますますの御発展を期待申し上げます。
新たな条例の制定として、「大野市職員等のハラスメント防止等に関する条例案」と関連する経費を計上した補正予算案を本定例会に提出しています。
これまでの「大野市職員のハラスメント防止に関する規程」の対象である一般職員に、市長、副市長、教育長を加え、職員等のハラスメントの根絶や未然防止に対する姿勢を明確に示し、ハラスメント対応体制の強化を図るものです。
併せて、改正労働施策総合推進法の施行により、カスタマーハラスメント対策が事業主のハラスメント防止のための雇用管理上の措置義務となったことから、本市においても職員を守る体制づくりとして、カスタマーハラスメントに関する対応方針の策定を進めています。
本市職員が心身ともに安心してその能力を発揮できる、これまで以上に活力ある職場環境の実現を目指します。
旧文化会館の跡地については、民間事業者による利活用を進めるため、公募型プロポーザル方式により参加事業者を4月から募集し、このほど売却先を選定しました。
財産の処分に係る議案などを、本定例会に提出しています。
また、令和5年度から自立した運営を目指して活動してきた地域住民が、「株式会社スターランドさかだに」の設立に向けた準備を進められています。
本年度末までに同社へスターランドさかだに施設を譲渡する予定としており、譲渡に向けて必要な修繕費を計上した補正予算案を本定例会に提出しています。
それでは、ただいま上程されました各議案の概要について、御説明申し上げます。
予算議案につきましては、一般会計、特別会計、企業会計の5会計で補正予算案を提出し、御審議をお願いするものです。
一般会計の主なものといたしましては、国や県の事業に採択された農業者に対する補助や土地改良事業による農業用施設等の整備への支援、小学校体育館の空調設備整備実施設計業務の委託、全国大会等に出場するスポーツ団体や個人への補助の増額に要する経費など、合計5億6,631万3千円を追加し、予算累計額を213億1,614万6千円とするものです。
介護保険事業特別会計では、令和7年度介護保険料剰余金の基金への積み立てと、令和7年度の国などからの超過交付による返還金などを、各企業会計では上下水道施設の包括維持管理業務委託に係る債務負担行為の追加などを計上しています。
次に条例議案といたしましては、「大野市職員等のハラスメント防止等に関する条例案」の1議案、その他議案といたしましては、財産の処分に係る議案の1議案を提出しています。
また、一般会計及び特別会計、企業会計の決算認定に係る4議案を提出していますので、合計11議案について御審議並びに御審査いただきますようお願いします。
各議案の内容については、それぞれ担当部局長が説明しますので、慎重に御審議の上、妥当なる御決議を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

























