養老孟司さん
プロフィール
解剖学者として、脳関係の解剖体験や脳外科的見地から、どういったことを人は考えて、それはどう現代社会に影響しているか?また、逆に現代社会がどういったことを脳に影響を及ぼし人は脳で何を考えるか?ということを発端にして、人が現代にて何を考えて、考えることでどうなっていったか?いくかを著作にあらわしている。
研究:文化や伝統、社会制度はもちろん、言語、意識、心など人のあらゆる営みは脳という器官の構造に対応しているという唯脳論を提唱した。この論は、『現代思想』(青土社)の連載をもとに出版された『唯脳論』にまとめられている。
執筆活動:一般的な心の問題や社会現象を脳科学、解剖学をはじめとした医学・生物学領域の雑多な知識を交えながら一種知的な語り口で解説することによって多くの読者を得ている。平成元(1989)年に『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞。平成15(2003)年に出版した『バカの壁』は、人は人となぜ分かり合えないのか、ということの本質を突いたもので、400万部の超ヒット作となり、同年のベストセラー第1位、毎日出版文化賞特別賞を受賞、さらに題名の『バカの壁』は新語・流行語大賞を受賞した。その後も同種の一般向け著書を数多く執筆している。また、テレビ出演や講演会などを積極的にこなしている。
本名
本市との関係
ご尊父が大野市本町の出身(従兄弟が大野市在住)
職業
東京大学名誉教授・解剖学者
略歴
1937年 神奈川県鎌倉市に生まれる
1962年 東京大学医学部卒業、1年のインターンを経て解剖学教室に入る
1967年 医学博士号を取得
1981年 東京大学教授に就任、東京大学総合研究史料館館長、東京大学出版会理事長を兼任
1989年 『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞
1995年 東京大学を退官
1996年 北里大学教授(大学院医療人間科学)に就任
1998年 東京大学名誉教授
2003年 北里大学を退職、『バカの壁』で毎日出版文化賞特別賞を受賞、オーライ!ニッポン会議代表に就任
2006年 京都国際マンガミュージアム館長に就任
主な著書
- 『ヒトの見方』『からだの見方』『解剖学教室へようこそ』『無視想の発見』(筑摩書房)
- 『涼しい脳味噌、正続」『臨床読書日記』(文芸春秋社)『ミステリー中毒』(双葉社)
- 『身体の文学史』『バカの壁』『死の壁』『超バカの壁』(新潮社) 『唯脳論』(青土社)
- 『脳と自然と日本』(白日社) 『いちばん大事なこと-養老教授の環境論』(集英社)
- 『毒にも薬にもなる話』『まともな人』(中央公論社) 『脳に映る現代』(毎日新聞社)
- 『養老孟司の“逆さメガネ”』(PHP研究所) 『虫眼とアニ眼』(徳間書店)
- 『記憶がウソをつく!』(扶桑社) 『養老孟司 ガクモンの壁』(日本経済新聞社)
- 『運のつき死からはじめる逆向き人生論』(マガジンハウス)
- 『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』(日経BP社) ほか多数
大使委嘱日
平成20年3月25日