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2019年12月4日

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令和元年12月定例会 提案理由説明

 令和元年12月第416回大野市議会定例会の開会に当たり、最近の諸情勢や市政の重要課題の取組状況について申し述べますとともに、提案いたしました各議案の概要について御説明申し上げます。

 天皇陛下におかれましては、10月22日の即位礼正殿の儀に臨まれ、招待された世界各国の代表などが御臨席される中、国の内外に御即位を宣明されました。
 心よりお慶び申し上げます。

 10月中旬に上陸した「台風第19号」では、中部地方から東日本の13都県に大雨特別警報が発令され、堤防の決壊や越水による大規模な洪水と数多くの土砂災害をもたらし、99名の死者、3名の行方不明者が出る甚大な被害を引き起こしました。(11月28日現在)
 お亡くなりになられた方々に対し、心からお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に対し、お見舞い申し上げ、一日も早い復旧・復興を願います。
 本市と災害応援協定を締結しています福島県相馬市におきましても、大きな被害が発生し、市街地の浸水、山沿いの土砂災害の影響により水道施設が被災し、市域全域で断水したため、10月15日から11月8日まで、給水車1台と延べ10名の職員を派遣し、給水業務を支援いたしました。
 相馬市長をはじめ、市民の皆さんから感謝の言葉をいただきました。

 次に、「令和2年度当初予算編成方針」について申し上げます。
 令和2年度は、第五次大野市総合計画の最終年度となることから、将来像である「ひかりかがやき、たくましく、心ふれあうまち」の実現に向けて取り組んできた各種施策の総仕上げを行うとともに、第六次大野市総合計画につなげていく重要な年度となります。
 令和2年度当初予算編成に当たっては、全職員が行政の基本に立ち、限られた財源の中で、すべての事務事業についてゼロベースで見直しを行い、全庁的な視点に立ち事業の選択と構築を徹底し、事業の重点化・効率化に取り組むこと。特に、大野市高速交通アクションプログラムや健康のまちづくりの進展に加え、子育てをしながら住みやすいまちを目指し、子育て世代への施策を「大野市子育て世代支援パッケージ(仮称)」として取りまとめること。
 そして、変化する時代の中で、市民と共に働く市行政を展開し、「みんなが大野を好きになる、未来へつなぐまちづくり」を推進することを基本方針としました。

 次に、「第六次大野市総合計画の策定状況」について申し上げます。
 市民や中高生などへのアンケート結果の集計を行うとともに、8月1日から9月20日まで、市内9地区8会場において延べ193名の御参加をいただき、ワークショップを開催しました。
 10月から、策定幹事会を開催し、ありたい「まちの姿」や必要となる取り組みなどについて検討を行っていただいています。
 今後は、これらの検討結果を基に基本構想(素案)を取りまとめ、総合計画審議会において、さらに議論を深めていただく予定となっています。


 それでは、市政の重要課題の進捗状況について、第五次大野市総合計画の構想実現のための柱に沿って御説明申し上げます。

 最初に、「人が元気」について申し上げます。

 まず、「福祉分野の計画策定」について申し上げます。

 本市における地域福祉を推進するための指針となる「大野市地域福祉計画」、また、障害者施策の基本指針と実施すべき方策を示す「大野市障害者計画」、障害福祉サービスの目標値などを定める「障害福祉計画」及び「障害児福祉計画」の計画期間は、令和2年度までとなっています。

 このため、本年度中に策定委員会を設置するとともに、市民の意見を反映させるためのアンケート調査を実施いたしたく、必要な経費を計上した補正予算案を本定例会に提出しています。

 次に、「大野市子ども・子育て支援事業計画の策定状況」につきましては、10月17日に第2回大野市子ども・子育て会議を開催し、委員の皆様から、様々な御意見、御提案をいただきました。

 今後、会議での審議を深めるとともに、大野市人口減少対策会議の御意見なども踏まえ、計画案を練り上げていき、本年度中に次期計画を策定したいと考えています。

 次に、「健康のまちづくり」について申し上げます。

 市民の健康づくりへの意識と食への関心を高めるため、9月23日に「結の故郷健康・食守フェスタ2019」を開催し、市民をはじめ約300名の来場がありました。

 当日は、医師による腎臓セミナーや健康相談、民間企業の協力を得て各種測定を行うとともに、食生活改善推進員による地場産野菜を使った試食会などが実施され、市民の健康への意識を高めていただきました。

 また、従業員の健康に配慮した会社経営を行う健康経営に対する社会の意識が高まる中、民間の製薬会社と連携し、10月10日に「健康経営実践セミナー」を開催し、市内の10事業所に参加をいただきました。

 さらに、国土交通省の提唱する居心地が良く歩きたくなるまちなかを目指す「ウォーカブル推進都市」の趣旨に賛同し、本市も参加することにしました。

 子どもからお年寄りまでが、歩きたくなるまちなかの形成に努めていきます。

 今後も、市民がいつまでも健康で、イキイキと暮らすことができる「健康のまちづくり」に積極的に取り組んでいきます。

 次に、「秋の叙勲」と「全国的な表彰」「市政功労者表彰」について申し上げます。

 政府は、令和元年秋の叙勲を発表し、本市からは、阿部真也さん、熊谷 靖さん、常見悦郎さんが旭日双光章を、柴山佳樹さん、藤井正美さんが瑞宝双光章を、森尾義治さんが瑞宝単光章を、危険業務従事者叙勲では、小林 進さんが瑞宝双光章を受章されました。

 また、これまでの様々な分野での功績が認められ、大野市教育委員会委員の清水美那子さんが、文部科学省の地方教育行政功労者表彰を、大野市相撲連盟が文部科学省の生涯スポーツ優良団体表彰を受賞されました。

 さらに、民生委員・児童委員の原 公子さん、社会福祉法人大野福祉会職員の前田早苗さん、精神保健福祉ボランティアグループの「はづき会」が、厚生労働省の社会福祉功労者厚生労働大臣表彰を、鷲野紀子さんが理容業界振興論文最優秀賞と厚生労働大臣表彰を、山田 晃さん、安川 勲さんが全国自治会連合会表彰を、北川良憲さんが総務省の自治会等地縁による団体功労者総務大臣表彰を、上田農園が全国優良経営体表彰の農林水産省経営局長賞を、帰山安夫さんと幸子さん御夫妻が公益社団法人大日本農会主催の農事功労者として、「緑白綬有功章」を受章されました。

 また、本年の「市政功労者表彰」につきましては、11月3日、山崎正昭名誉市民をはじめ来賓の皆様の御臨席のもと、市政功労者の表彰式を執り行いました。

 市政功労者には、地方自治の進展をはじめ、それぞれの分野において、永年にわたり献身的な活躍をされ、市政の発展に多大な貢献をいただいた11名、5団体の方々を表彰させていただきました。

 受章(受賞)された皆様方の、今後ますますの御活躍を御期待申し上げます。

 次に、「小中学校の再編」について申し上げます。

 教育委員会では、「教育環境に関する意見交換会」を 5月27日の開成中学校を皮切りに、小・中学校の保護者や教職員、保育所・認定こども園の保護者や保育士、そして各地区の住民の方々を対象に行いました。

 本年度中に、意見交換会での意見やアンケート結果、小中学生に実施したアンケート結果の取りまとめを行い、来年度から現小中学校再編計画の見直し検討を行っていくと伺っています。

 次に、「乾側小学校の耐震対策」について申し上げます。

 教育委員会では、平成30年12月に乾側地区区長会から議長、市長、教育長に対して提出された「乾側小学校の耐震工事に関する要望書」を受けて、本年3月議会において、児童と教職員の安全安心を第一に考え、地区住民の御意見を伺っていく旨説明し、以降、機会を設け、保護者、地区住民から御意見をお聞きしてきました。

 その結果、耐震対策については、現校舎の東棟・西棟を解体した跡地に軽量鉄骨校舎をリース方式により整備する方法とし、保護者、地区住民から了承をいただいたと伺っています。

 乾側小学校の耐震対策を早期に完了するため、必要な経費を計上した補正予算案を本定例会に提出しています。

 次に、「文化会館の整備」について申し上げます。

 教育委員会では、文化会館の整備について、市区長連合会理事会や文化会館近隣の関係区に、文化会館整備基本計画の概要を説明するなど、市民への周知を図っています。

 6月に総務文教常任委員会協議会及び総務文教常任委員会において、「新文化会館の概要について」と「付帯決議における指摘事項について」説明しました。

 11月にも総務文教常任委員会協議会を開催していただくこととなっていましたが、都合により説明の機会を得ることができませんでした。

 文化会館の整備に当たりましては、次代の子どもたちに文化芸術の創造の場を与え、豊かな心を育む機会を提供する本市の文化芸術振興の拠点であるとともに、誰もが日常的に気軽に集うことができる施設を目指しています。

 教育委員会としては、本年3月議会での文化会館整備基本設計業務に係る付帯決議を尊重し、指摘事項への対応方策について、引き続き総務文教常任委員会に説明し、御理解をいただいた上で、基本設計業務に取り組みたいと伺っています。

 次に、「スポーツ・芸術文化の秋」について申し上げます。

 9月以降、スポーツや芸術文化に触れられる数々の行事開催がありました。

 第23回大野市スポーツ・レクリエーション祭が10月14日に、第56回奥越ふれあい駅伝が11月17日に開催されました。

 スポーツ・レクリエーション祭では、日本相撲協会の尾上部屋の親方と現役力士に少年相撲教室を行っていただくなど、市民に様々な競技を体験していただきました。

 奥越ふれあい駅伝には、3種別9部門に116チームが参加し、スポーツの秋を満喫されました。

 芸術文化の面では、40回目を迎えた大野市美術展を10月2日から6日まで、第53回大野市総合文化祭を10月27日から11月4日まで開催し、期間中延べ約1万2千人余りの方が来場しました。

 また、COCONOアートプレイスでは、企画展「世界の終りの始まり」を、10月12日から12月22日まで開催しています。

 このような中、COCONOアートプレイスが、第51回中部建築賞と、ウッドデザイン賞2019を受賞したという、うれしい報告がありました。

 次に、緊急消防援助隊中部ブロック合同訓練に併せ開催しました「大野市総合防災訓練」について申し上げます。

 11月1日、2日に、本市を主会場に大規模災害を想定した緊急消防援助隊中部ブロック合同訓練と福井県総合防災訓練が開催され、併せて、大野市総合防災訓練を実施しました。

 緊急消防援助隊中部ブロック合同訓練には、中部6県と滋賀県の58消防本部98隊をはじめ、自衛隊などの防災関係機関や消防団員、総勢1,250名が参加し、本市における大規模災害発生時の受援体制の充実や防災関係機関との連携体制の強化が図られました。

 また、市総合防災訓練の住民避難訓練には、小山地区の住民をはじめ多くの市民が参加され、また、福祉避難所運営訓練、外国人避難訓練にも、多数の関係者の御協力をいただきました。

 今回の訓練の成果を生かし、引き続き災害に強いまちづくりを目指し、防災危機管理体制の充実に取り組むとともに、連携体制の充実強化につなげていきます。

 次に、「この冬の雪への備え」について申し上げます。

 11月5日、国や県をはじめ、関係機関や団体に御参画いただき、大野市克雪市民会議を開催し除雪体制や雪害時の対応などを取り決めた「令和元年度大野市雪害対策計画書」を策定しました。

 また、11月8日には、69の除雪事業者に対する説明会を開催し、「道路除雪基本計画」に基づき、市道約360キロメートル、歩道約60キロメートルと各公共施設の敷地内の除雪箇所などを確認しました。

 来たる冬に備えて、市民の交通確保に向け万全を期したいと考えています。

 次に、「国土強靭化地域計画の策定」について申し上げます。

 平成25年に制定された「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靭化基本法」に基づき、国においては、国土強靭化に係る国の他の計画などの指針となる「国土強靭化基本計画」を定めました。

 地方においても、他の計画などの指針となる「国土強靭化地域計画」を定めることができるとされたことから、「大野市国土強靭化地域計画」の策定に向け、必要な経費を計上した補正予算案を本定例会に提出しています。


 続きまして、2番目の柱「産業が元気」について申し上げます。
 最初に、「中部縦貫自動車道」について申し上げます。
 11月7日に近畿地方整備局事業評価監視委員会が開催され、大野油坂道路の全体事業費の増加を含めた再評価の審議が行われ、「事業継続」が妥当と判断されました。
 全体事業費は、1,510億円から約800億円増額の2,310億円となり、近畿地方整備局福井河川国道事務所からは、想定以上に地質が脆弱で、トンネルの工法変更や掘削後の補強が必要となったことが大きな要因と伺っています。
 委員会において事業継続が妥当と判断されたことは、真に必要な道路として認めていただいたことと安堵していますが、全体事業費の増額によって事業に遅れが生じないよう、補正予算を含めた必要な予算確保に向け、引き続き要望活動に積極的に取り組んでいきますので、議員各位の御支援と御協力をお願い申し上げます。
 このような中、11月14日に、東京において、中部縦貫自動車道大野油坂道路整備促進大会が盛大に開催されました。
 本大会には、山崎参議院議員、滝波参議院議員をはじめ県選出国会議員や福井県知事、福井県議会議長をはじめ県議会議員、福井市、永平寺町、勝山市の関係者や大野市内の関係者など約140名が参加され、北陸新幹線敦賀開業に合わせた令和4年度末までの大野油坂道路の全線開通の実現に向け、国土交通省などに対し強くアピールしました。
 大会後には、必要な予算確保に向けて、国土交通省や財務省などに対して、中部縦貫自動車道建設促進福井県協議会による要望活動を行いました。
 市民は、大野油坂道路の工事の進展に、希望の光を見ています。
 川合トンネルと和泉トンネルの掘削工事に当たり、9月から10月にかけ、それぞれのトンネル坑口前において安全祈願祭が挙行されました。
 11月には、トンネル10本のうち最初の貫通となる全長約416メートルの下山トンネルの貫通式が行われるとともに、大野油坂道路で最長となる全長約273メートルの九頭竜川橋の上部工が接合し、閉合式が行われました。
 これまで事業推進のために御協力いただきました、議員各位をはじめ、沿線地区の皆様方や関係者の方々に感謝を申し上げます。

 次に、「国道158号」について申し上げます。
 国道158号境寺・計石バイパスにつきましては、県が、トンネルなどの詳細設計や用地取得を鋭意進めており、用地取得を終えた福井市大宮地係では、盛土工事に着手しています。
 また、11月からは、羽生川に架かる2箇所の橋の橋台工事に着手したと伺っています。
 本市としましては、今後も、残る用地の早期取得と、一日も早い供用開始を要望していきます。

 次に、「道の駅」について申し上げます。
 大野市蕨生地区で整備中の重点道の駅の名称が、「越前おおの 荒島(あらしま)の郷(さと)」に決定しました。
 今後は、この名称を基にロゴマークを制作し、商品パッケージや建物のサインなどに活用していきます。
 施設整備につきましては、10月13日に建築工事の起工式を執り行い、本格的に工事に着手するとともに、調整池や外周擁壁などの土木工事を行っています。
 今後も、令和3年度早期のオープンに向けて、指定管理予定者や関係者と協力しながら、施設整備や運営面での準備を進めていきます。

 次に、「秋のイベント」について申し上げます。
 9月の「六呂師高原アルプス音楽祭」を皮切りに、10月には、「産業と食彩フェア」、「三大朝市物産まつり」、「九頭竜紅葉まつり」、11月に入り、「小京都物産五番まつり」、「新そばまつり」などが開催されました。
 特に、第40回を迎えた九頭竜紅葉まつりでは、福井県警察音楽隊によるパレードや10年後の自分に向けた手紙を送る企画、重点道の駅の名称発表など、節目の年を盛り上げる様々な企画が催され、多くの来場者で賑わいました。
 天候にも恵まれ、これら秋のイベントの来場者数は約15万3千人となりました。

 次に、「豚コレラ緊急対策事業補助」について申し上げます。
 本年7月に県内で初めて野生のイノシシの感染が確認されたCSF(豚コレラ)については、野生イノシシの感染が依然として続いており、県は、10月25日、26日に県内で飼育されている豚、全頭にワクチン接種を行いました。
 本市といたしましても、市内の養豚場1軒で飼育されている豚へのCSFの感染を防ぐため、養豚農家が行う施設改修費用の一部を補助する補正予算案を本定例会に提出しています。
 
 次に、「クマの出没対策」について申し上げます。
 本年は、県内全域でツキノワグマのエサとなるブナやミズナラなどの実が不作となり、本市においては9月以降クマの出没が増えたことから、10月10日に副市長を本部長とする「大野市クマ出没対策本部」を設置し、猟友会や警察など関係機関と連携し、市民への注意喚起や檻を設置し捕獲などの対応を行ってきました。
 そのような中、11月8日、木本地区の住民が自宅近くでクマに襲われる人身事故が発生しました。
 幸い、被害を受けた方は軽傷で、命に別状はないとの報告を受けています。
 今後も引き続き、猟友会や警察などの関係機関と連携し、市民の安全確保に努めます。


 続きまして、3番目の柱「自然が元気」について申し上げます。
 最初に、「化石の保全」について申し上げます。
 本年度から新たに「大野化石調査隊」を実施しています。
 一般の方々に、本市の貴重な化石産出地とその調査事業について理解を深めていただき、今後の調査事業において活躍できる人材の育成を目的としています。
 これまでに化石の発掘体験やフィールド体験、化石クリーニング体験など合計3回の活動を実施しました。
 これらの取り組みを通じて、本市の貴重な化石や地層の保全と活用に努めます。

 次に、「(仮称)越前おおの水循環・湧水文化再生計画の策定状況」について申し上げます。
 10月25日に、水循環・湧水文化再生推進連絡協議会を開催し、大野市域の流域全体における健全な水循環を維持・回復するための施策などについて、学識経験者や市民の代表の方々に御意見を伺いました。
 本市全域の水循環に関する新しい計画の策定に当たりましては、これらの御意見を参考とするほか、国の水循環基本計画の見直しや、第六次大野市総合計画をはじめとする各種計画と整合を図るとともに、大野市特有の湧水文化の要素も加えたいと考えています。

 次に、「水に関する学習研究施設」について申し上げます。
 越前おおの結ステーションに隣接する民家を水に関する学習と研究の拠点とするため、現在、建物の改修工事や外構工事を進めています。
 世界水の日である来年3月22日のオープンを目指し、施設の設置条例案及び備品や管理経費などを計上した補正予算案を本定例会に提出しています。

 次に、「地下水位の状況」について申し上げます。
 本年9月と11月は雨が少なく、例年よりも地下水位が低下し、また、11月27日まで水田湛水の開始が遅れた影響もあり、基準観測井である春日公園観測井で基準水位以下となり、11月29日から地下水注意報を発令しました。
 今後も地下水位を注視し、状況に応じて市ホームページや広報車などで節水を呼び掛けるなど更なる市民啓発、節水対策を徹底していきます。

 続きまして、4番目の柱「行財政改革」について申し上げます。
 まず、「人口減少対策」について申し上げます。
 地方創生や人口減少対策の施策を検討する「大野市人口減少対策会議」では、施策の改善に向け、専門的知見からの調査や有効な対策を検討するため、昨年度に引き続き、「ブランド部会」と「少子化対策部会」の二つの専門部会を設け、検討を重ねてきました。
 11月7日開催の人口減少対策会議では、ブランド部会の「道の駅からまちなかへの回遊性の向上」について、また、少子化対策部会の「子育て世代への支援」について、検討結果が報告されました。
 各部会の報告内容については、検討を行った上で、次年度以降の施策に反映していきたいと考えています。

 次に、「水への恩返し キャリングウォータープロジェクト」について申し上げます。
 日本ユニセフ協会との協定に基づく東ティモール民主共和国への支援につきましては、昨年10月に最後の支援金を送金し、本年度、計画に基づく6基の給水施設の整備が終了します。
このため、11月11日から17日にかけて、副市長と職員が、給水施設の稼働状況や維持管理状況について現地を視察してきました。
 皆様からいただいた水への恩返しの支援金のおかげで、東ティモールの現地で水の恵みにより起きた変化をとりまとめ、市民へ御報告するとともに、市外にも広く伝えていきます。
 また、併せて、今回の視察では、同国のオリンピック委員会の関係者と、ホストタウンである本市における事前合宿や交流方法などについて意見交換を行いました。

 次に、「水への恩返し財団」について申し上げます。
 市民の水への感謝の思いを醸成し、本市の恵まれた水環境を後世に残し国内外の人々に発信するとともに、世界の安全な水が供給されていない地域を支援することを目的に設置した財団につきましては、東ティモールへの給水施設支援が完了し、財団の所期の目的を達成することから、本年度で解散することとし、その手続きを進めていきます。
 これまで財団で実施してきた事業は、その成果を反映しながら、市が実施しているところです。

 次に、「上下水道の公営企業会計への移行」について申し上げます。
 特別会計の簡易水道事業と下水道事業について、人口3万人以上の地方公共団体においては、令和元年度末までに発生主義に基づく複式簿記の会計処理による公営企業会計へ移行するよう、平成27年1月に総務省から求められています。
 このため、本市においては、平成27年度から各会計の固定資産の調査やシステムの導入など、準備を進めてきました。
 令和2年4月1日から簡易水道事業と下水道事業に公営企業会計を適用するに当たり、設置条例案や関係する条例の改正案を本定例会に提出しています。
 また、農業集落排水事業につきましても、公営企業会計へ移行するよう平成31年1月に総務省から求められているため、令和6年4月からの適用に向け、今後、準備を進めます。

 次に、「公共施設の使用料など」について申し上げます。
 公共施設の使用料につきましては、見直しの方針に基づき、具体的な見直し内容の検討を進め、学識経験者や公共施設の利用団体で構成する「公共施設使用料等見直し検討委員会」において協議を重ねてきました。
 その結果、あっ宝んど、結とぴあ、エキサイト広場など、健康づくりや地域活動、文化活動を目的とする市民の利用が多い施設につきましては、使用料を据え置く一方、越前大野城やフレアール和泉、麻那姫湖青少年旅行村など、市外からの利用者が多い施設につきましては、使用料を改正します。
 また、越前大野城やCOCONOアートプレイスなどの施設については、年間パスポートの発行などの利用促進策を新規に設けます。
 手数料につきましては、その処理にかかる原価を計算するとともに、他市の例も参考とさせていただき、道路台帳の図面の謄写手数料などを改正します。
このため、施設使用料や手数料の改正について条例の改正案を本定例会に提出しています。

 次に、「会計年度任用職員制度」について申し上げます。
 地方公務員法及び地方自治法の一部改正に伴い、令和2年4月から会計年度任用職員制度が施行されます。
 本市の嘱託・臨時職員についても同制度が適用されるため、これら会計年度任用職員の給与などを規定した条例議案と、会計年度任用職員制度の導入による地方公務員法等の一部改正に伴う関係条例の改正案を本定例会に提出しています。

 次に、「職員の不祥事と再発防止策」について申し上げます。
 9月に発覚しました不祥事につきましては、職員が市内体育施設の使用料やスポーツ少年団登録料を着服するというこれまでにない重大な事案であり、本市における現金の取扱いについて、根本から見直さなければならないことを突き付けられたものでした。
 このため、不祥事や職員の処分について公表後、直ちに全庁の現金取扱いにかかる緊急点検を実施するとともに、私をトップとする対策会議を立ち上げ、抜本的な再発防止に向けた検討を行いました。
 各課等における現金取扱いの現状などの調査結果を踏まえ、再発防止策を策定・公表するとともに、職員に対し、今回の不祥事を我が事と捉え、再発防止策を徹底するよう指示いたしました。
 市民の皆様はもとより、本市に関わりのある多くの皆様の市政に対する信頼を著しく失墜させる事態となりましたことに、心からお詫びを申し上げます。
 私をはじめ職員一同、再発の防止策を徹底してまいりますとともに、職務を誠心誠意遂行することで、市政に対する信頼を一つ一つ積み上げてまいります。

 さて、9月定例会に上程され、これまで継続して審査をしていただきました
 議案第71号 平成30年度大野市歳入歳出決算認定について
 議案第72号 平成30年度大野市水道事業会計の決算認定について
 の2議案につきましては、ただ今認定を賜り、厚くお礼申し上げます。
 先ほど委員長より御報告がありました御意見や御指摘につきましては、今後の予算編成や執行におきまして十分心掛けるとともに、市政運営に反映させていきたいと思います。

 それでは、ただ今上程されました各議案の概要について御説明申し上げます。
 予算議案につきましては、一般会計と五つの特別会計と水道事業会計について補正予算案を提出し、御審議をお願いするものです。
 一般会計の主なものとしましては、ふるさと納税推進事業や健全な水循環のまち調査研究事業、除雪経費、小学校耐震化事業など合計で2億7,532万9千円を追加し、予算累計額188億5,704万8千円とするものです。
 また、大野市駐車場及び大野市自転車駐車場など6件の公共施設の指定管理者に係る管理委託と、重点道の駅整備工事や乾側小学校軽量鉄骨校舎賃貸借など合計10件の債務負担行為を設定するものです。
 各特別会計と水道事業会計の主な内容といたしましては、人事異動や給与改定などに伴う職員給与費と、療養や介護予防サービスに係る給付費負担金などの増減を計上しています。

 次に、条例議案につきましては、「大野市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例案」など24議案、その他議案につきましては、「大野市ぶなの木台コミュニティセンターの指定管理者の指定」など8議案を提出しており、合計39議案について御審議をお願いするものです。
 各議案の内容につきましては、それぞれ担当部局長が説明しますので、慎重に御審議のうえ、妥当なる御決議を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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