「半夏生さばの食文化」が文化庁100年フードに認定
文化庁が今年度から認定を始めた「100年フード」に、大野市の「
100年フードとは
文化庁が認定する、次のような特徴をもつ食文化です。
- 地域の風土や歴史・風習の中で個性を活かしながら創意工夫され、育まれてきた地域特有の食文化
- 地域において、世代を超えて受け継がれ、食されてきた食文化
文化庁は、そのような食文化を、地域の誇りとして、100年を超えて継承することを宣言する「100年フード宣言」の取り組みを推進しています。
半夏生 さばの食文化
夏至から数えて11日目の
夏バテ防止策として、藩主が焼さばを食べることを奨励した、あるいは、焼さばを配ったことにより始まったと言われています。
風習の始まりは定かでないですが、江戸時代後期には定着していたことが古文書からわかります。
内陸に位置する大野ですが、江戸時代には、越前海岸に接する飛び地「
冷蔵できない時代は行商が運んでくる半夏生さばは御馳走でした。近年においては、市内の鮮魚店やスーパーで販売されており、店頭で焼き上げる鮮魚店には、煙と香ばしい匂いが立ち込め、半夏生さばを買い求める多くの人で賑わいます。その様子は、季節を感じさせる一つの風景となっています。