大野市の伝統行事
大野市内の伝統的な行事や芸能をご紹介します。
時期 | 名称 | 開催場所 | 内容 |
---|---|---|---|
3月上旬 | 初午だんごまき | 防火や無病息災を願い、直径約3cmのだんごをまきます。 | |
4月第2日曜 | 五穀豊穣を願い、里神楽を奉納します。 | ||
4月20日 | 五穀豊穣を願い、獅子神楽を奉納します 例年、20日又は21日に境内で奉納されています。 |
||
7月上旬 | 市内一円 | 夏至から数えて11日目の |
|
8月15・16日 | しっちょいな 御前踊 奥越太鼓 |
おおの |
おおの しっちょいなは大野市一円に伝わっています。地域により節回しが違います。 御前踊りは五箇地区に伝わっています。 奥越太鼓は祭りの前触れとして太鼓を打ち鳴らしながら市街地をめぐります。 |
9月第3日曜 | 五穀豊穣に感謝し、里神楽を奉納します。 | ||
10月第2日曜 | 五穀豊穣に感謝し、里神楽を奉納します。 | ||
11月3日 | 文化祭 | 文化会館(有明町) | 文化祭の行事の中で郷土芸能が披露されます。 しぐさ踊りは 雨乞い踊りは牛ヶ原区に伝わるもので、市指定文化財です。 |
大野市内の指定民俗文化財
神子踊 (県指定文化財)
音頭取りが踊りの輪の中に入り、踊り手がその外側を左まわりに踊ります。かんこは、胴長の締め太鼓で長さが1尺5寸、直径1尺程度のもので、踊り手の一部が左肩から吊り下げ踊りながらたたきます。また、太鼓を使わない踊り手は、右手に扇を持って踊ります。歌詞は、一晩中踊っても同じ文句を繰りかえさなくてもよいと言われるほど、唄の数が多いのが特徴のひとつです。
歌詞
伊勢街道と 並びの在所 何とて仲が
何とて仲が 悪いことないわいの 寄れとも言わにゃ寄りもせぬ
寄れとも言わにゃ 寄りもせぬ 若い衆 寄りとて綾を織るまいか
綾らも織るか 錦らも織るか よう織らぬものは唐錦
(中略)
かんこを腰に 粟の草とてば 心は
心は
向かいの山に光るは何じゃいの お月か星かほたるの虫か
いま来る嫁のたいまつか
いま来る嫁のたいまつならば ささげてともせ
(中略)
白山参り
唐谷川に 水が出た出たと よう水出ずの白川原
ござれよござれ 流れてござれ 落合川で汲んでとろ
落合川のつばきの木 見やれ
(以下 省略)
平家踊(県指定文化財)
踊りの種類は「しりふり、茶臼」「かごめし」「ひとつがえし」「ふたつがえし」の4つ。しかし、近年「ふたつがえし」を伝える人がいなくなったそうです。
歌詞
「しりふり唄い出し」
いざしりふろや あの
やー あの太郎作に あの太郎作に ふりつきょや
「茶臼唄い出し」
回れやれ茶臼 やー 細かにおりよ 新茶の葉
ヤー 早め早め 踊りを早め 加賀越前にらんがいく
ヤー 向かいの山をないだらよかろ 都がみえてなおよかろ
ヤー 向かいの山へ竿さしゃとどく 回ればのりの速さやの
ヤー 向かいの山の油つぼ落といて 南が吹けば油くさい
ヤー 向かいの山に木を切りいたら よしない事を思われてやの 三百ヨキを置いて来た
ヤー 向かいの山に光るものは何や お月か星か蛍の虫か いま来る嫁の松明か いま来る嫁の松明ならば 振りあげてともせ ようともせ
(以下 省略)
雨乞い踊り(市指定文化財)
牛ヶ原は、平安時代に京都醍醐寺円光院の荘園となっていた場所です。踊りは、4人の棒振り役が神前に一拝して、太鼓を3つ打つと踊り始めます。棒をまわして踊る動作は、水汲みや水車の回る形を表わしているといわれています。雨乞い祈願に、棒振りと囃子の芸能を行う事例は全国的にも珍しいようです。
しぐさ踊り(市指定文化財)
この踊りは、昔から
歌詞
そろた そろた ナーハエ 踊り子そろた 二番すぐりの麻のように 麻のように
咲いた桜にナーハエ なぜ駒つなぐ 駒がいさめば 花がちる
桑の中にナーハエ 小うたがもれる 小うたききたや 顔みたや
おらが青田のナーハエ
上を思えばナーハエ かぎりがないぞ 下を見て咲く百合の花
御前踊り(旧五箇村)
旧五箇村に
また、一説では、以前大野郡の
なお、この踊りは従来、主としてお座敷でかさを手に踊られてきた。(※『
歌詞(抜粋)
アア輪島イナ 出てからイナ こどーでイナ 四年ノイナ もとの輪島イナ いつかえるイナ
(囃し)アァソレが ジュダジュダ ノゥジュダノイナ もとの輪島イナ いつかえるイナ(以下、囃し省略)
笠を忘れた
鮎をとる手を 扇にかえて
鮎を瀬に住む 鳥木に宿る
五箇の名物 たけのこわさび
小山鍬踊り (小山地区 )
昭和の初め、ときの
歌詞(抜粋)
われらは貴き人なるぞ 農村振興第一に 立てよ
参考資料
『大野市史 図録文化財編』
『
「里神楽の歴史と特色~
『上庄のあゆみ』
このページのお問い合わせ先
生涯学習・文化財保護課
福井県大野市城町9-1 学びの里「めいりん」内
電話番号:0779-65-5590
ファクス:0779-66-2885
メールアドレス:shobun@city.fukui-ono.lg.jp