農業集落排水事業の概要
農業集落排水事業の目的
近年、農村地域では、生活様式の高度化、農業生産様式の変貌、農業及び農村を取り巻く状況の変化により、農業用用排水の汚濁が進行し、農作物の育成障害、土地改良施設の維持管理費の増大等、農業生産環境及び農村生活環境の両面に大きな問題が生じています。
そこで大野市では、農村地域における農業用用排水の水質保全、農村生活環境の改善、公共用水域の水質保全のため、農村地域を農業集落排水施設の地域と合併処理浄化槽の地域に区分し、整備しています。
【ご注意】平成13年の浄化槽法改正より、現在設置できる浄化槽は合併処理浄化槽のみです!
「農業集落排水施設の整備地域」は15地区です。お住いの地区が該当するか、位置図を参考に確認してください。
農業集落排水施設と合併処理浄化槽との大きな違いは、農業集落排水施設は集合処理方式、合併処理浄化槽は単独処理方式です。
集合処理方式とは、各ご家庭から出る汚水を1ヶ所に集めて処理し河川等に放流することです。
単独処理方式とは、各ご家庭の汚水をそれぞれのご家庭で処理し側溝等へ放流することです。
農業集落排水への接続
農業集落排水施設を利用するためには、その利用者の負担で排水設備工事をする必要があります。
ご家庭の台所、お風呂、トイレなどから出る汚水を、農業集落排水施設に接続していただいて、その能力を発揮します。農業集落排水施設の整備地域にお住まいの方は、なるべく早く接続してください。
1) 排水設備工事の範囲
汚水管から公共ますまでは市が施工します。使用者が行う接続工事は台所、お風呂、トイレから公共ますまでの間の配管工事です。なお、この配管工事の費用は個人の負担になります。
2) 排水設備工事の手続
排水設備工事を行う場合には、下記の手順で手続きを行ってください。
ア) 工事業者に見積を依頼し、施工する工事店を決定します。
イ) 市へ「排水設備工事計画承認申請書」に配管図などを添付して提出します。(2部提出)
ウ) 市は排水設備の設置基準に適合したものについて承認し、申請者に通知します。
エ) 工事店が工事に着手します。
オ) 工事が完了したら、市へ「排水設備工事完了届」を提出します。
カ) 市の担当者が工事店立会いのもとで配管検査を行います。
キ) 完了検査に合格したら「排水処理施設使用開始(休止、廃止、再開)届」を提出します。
以上で手続きは完了です。
※ 排水設備の使用者及び申請者が変更になった場合は「排水設備使用者(申請者)変更届」を提出してください。
排水処理施設使用開始(休止、廃止、再開)届(ワード:31KB)
日常管理
農業集落排水施設には、様々な機械があり、それによって汚水をきれいにしています。機械を正常に運転するために日常の管理にご協力ください。
〇台所での注意点
食用廃油等の油脂類、調理くず、残飯などを流すと、管が詰まったり悪臭の原因となりますので、流さないでください。
〇トイレでの注意点
水洗トイレにトイレットペーパー以外の水に溶けない紙や紙おむつ、タバコ、ガムなどを流さないでください。
※除菌シート等に「トイレに流せる」などの記載がされていても、水に溶けずに詰まりの原因になりますので絶対に流さないようにしてください。
〇洗濯場、風呂場、洗面所での注意点
洗濯では、リンを含まない洗剤を使いましょう。毛髪などは、管を詰まらせる原因となりますので、目皿などを用いて、管に入らないようにしてください。
〇汚水ますの点検及び清掃
ますは、汚水の流れを点検するために設置したものです。ごみがたまると汚水が流れにくくなり、悪臭の原因となります。定期的に点検をし、月に1回程度は掃除をしましょう。
〇その他
ガソリン、シンナー、アルコール、薬品類などの危険物は、絶対に流さないでください。爆発の恐れがあります。
他の事業との連携
し尿、生活雑排水などの汚水等を処理する施設には、農業集落排水施設の他に公共下水道や合併処理浄化槽があります。
大野市では、「大野市汚水処理施設整備構想」に基づき、農業集落排水施設、公共下水道、合併処理浄化槽による整備区域を設定し、効率的に整備を進めています。
関係機関へのリンク
水土里ネットふくい(福井県土地改良事業団体連合会)(外部サイト)
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