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2022年7月15日

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令和4年7月定例会 提案理由説明

 第428回大野市議会定例会の開会に臨み、市政運営について、私の所信の一端を申し述べますとともに、提案いたしました各議案の概要につきまして御説明申し上げます。

 第26回参議院議員通常選挙は、今週10日に投開票が行われ、福井選挙区におきまして、本市の名誉市民である山崎正昭氏が、県民の温かい御支持を得て、再選を果たされました。市民とともに心からお祝いを申し上げます。
 山崎氏には、わが国の発展と国民の福祉向上のために、ますますの御活躍を御期待申し上げますとともに、郷土の発展にも大きな御支援を賜りますよう心からお願い申し上げる次第です。
 この選挙期間中に、安倍晋三元内閣総理大臣が、街頭演説の最中に銃弾に倒れるという痛ましい事件がありました。
 謹んで哀悼の意を表します。
 暴力や犯罪のない明るい社会を、本市としても地域の皆さんとともに、つくっていく思いを強くしております。

 政府は経済財政運営の基本方針、いわゆる骨太の方針を先月閣議決定しました。
 この中には、人への投資や、グリーントランスフォーメーションへの投資、デジタルトランスフォーメーションへの投資などが盛り込まれ、「新しい資本主義」に向けた実行計画とされています。
 今後もアンテナを高くして国の政策動向に注意し、活用できるものは本市の取り組みに活かしていきます。
 令和2年国勢調査の結果によりますと、日本全体で人口が減少し、前回調査との比較では、全体の82.5パーセントの市町村で減少し、特に5パーセント以上減少した市町村が51.3パーセントと半数を超えました。
 本市の人口は31,286人で、前回調査との比較では、5.5パーセント減少し、県下9市の中では、勝山市に次いで2番目に減少率が高い状況となりました。
 65歳以上の人口割合は、37.5パーセントで、県下9市の中で一番高くなっており、こうした人口減少、高齢化に伴う働き手、担い手の不足が課題となっています。
 また、住民基本台帳に基づく令和3年の出生数は、152人で、記録が残る昭和46年以降最少となりました。
 引き続き、若者世代が子育てしやすく、赤ちゃんからお年寄りまでが健やかで幸せに暮らせる健幸のまちづくりや高齢者の生きがいづくりなどを包括的に進めていきますとともに、人口減少の中にありましても、助け合い支え合いによる大野らしい地域づくりに取り組み、住み続けたいまちを築いていきたいと思います。
 2年半以上続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大や、ロシアのウクライナ侵攻の影響により原油価格と物価が高騰しています。
 総務省が発表した4月の全国消費者物価指数の総合指数は、変動の大きい生鮮食品を除き、前年同月と比べ2.1パーセント上昇し、消費税率引き上げの影響を受けた平成27年以来、7年ぶりに2パーセントを超える上昇となりました。
 これを受け、政府は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に原油価格・物価高騰対応分を創設しました。
 同交付金を活用して本市の状況に合わせた対策を行っていきます。
 本市は今後数年の間に、小中学校の再編や、高速交通ネットワークが形成される重要な時期を迎えます。
 小中学校の再編については、これまで同様、児童・生徒、教員、地域住民の御意見をいただき着実に進めていきます。
 中部縦貫自動車道の県内全線開通と北陸新幹線の敦賀までの開業に向けては、「越前おおの産業ブランド力向上戦略」や「越前おおの型食・農業・農村ビジョン」などに基づき、地域資源を磨き上げ、地域経済の好循環につなげていきます。
 また、令和6年度に、市制70周年の節目の年を迎えるため、先人たちが切り開いた歴史を振り返り、未来につなぐ記念行事を実施したいと考えています。
 新型コロナウイルス感染症について、国内でオミクロン株派生型への置き換わりが進み、福井県にも第7波が到来しています。
 福井県独自の感染拡大注意報が来月7日まで延長されています。
 市内においては、一桁台で推移していた1日当たりの感染者数は、増加傾向にあり、引き続き、感染状況を注視していくとともに、市民に対しては基本的な感染症対策の継続など「県民行動指針」の実践へのご協力を依頼していきます。

 さて、私は、2期目のスタートに当たり「自然と人々がともにずっと生きていく、持続可能な地域づくり」をモットーに、市政に邁進してまいります。
 公約で掲げました「みんなが大野を好きになる、未来へつなぐまちづくり」6つの方法を進めることで、第六次大野市総合計画を大きく前進させていきたく、本市の重要課題への対応状況について、総合計画の将来像実現のための6つの分野・基本目標に沿って説明させていただきます。
 最初に「こども分野 未来を拓く大野っ子が健やかに育つまち」について申し上げます。
 「大野市小中学校再編計画」に沿って、中学校の令和6年度の再編に向けた取り組みを教育委員会が進めています。
 先月、保護者や地域の代表、学校長などで構成する新開成中学校再編準備委員会と新陽明中学校再編準備委員会が設置され、話し合いが始まりました。
 また、開成中学校と陽明中学校、先行再編をした下庄小学校の改修に係る実施設計を行う業者の選定を進めています。
 次に、「開かれた学校づくり」について申し上げます。
 これまで、本市では各小中学校に「家庭・地域・学校協議会」を設置し、家庭と地域、学校が連携し、地域の特性や実情を活かしながら、いわゆる「福井型コミニュティ・スクール」により地域に根ざした開かれた学校づくりを進めてきました。
 平成29年地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に対応するとともに、保護者や地域の方々が、同法に基づき一定の権限と責任をもって取り組めるよう、来年度からの国型コミニュティ・スクール導入に向けて、教育委員会が準備を進めています。
 次に、「運動部活動の地域移行」について申し上げます。
 休日の運動部活動の地域移行に向けて、教育委員会が、地域のスポーツ団体や中学校と協議を行いました。
 モデルとして取り組む協議が整った軟式野球、サッカー、バスケットボールの3種目について、大野市軟式野球連盟、大野市サッカー協会、大野ジュニアバスケットボールクラブに委託して実践研究を行うため、必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
 部活動の地域移行を実現していくためには、地域のスポーツ団体などの指導者の育成が必要であり、公認スポーツ指導者の資格取得支援など、スポーツ指導者の育成に努めています。
 また、私は雨や雪が降った時でも子どもたちが楽しく遊べる屋内施設を希望する声や、共働き世帯が多い市内において放課後の児童の居場所を望む保護者の声を聞いてきました。
 本市における子育てを楽しく、子育てに希望をプラスできるこれらの取り組みを、関連する地域課題の解決を図りつつ、国や県の制度や補助金等を活用しながら、整えていきたいと考えています。
 「全天候型の子どもの遊び場づくり」につきまして、庁内のプロジェクトチームで検討を始めました。
 また、本年度は「第2期大野市子ども・子育て支援事業計画」の中間見直しを進めます。
 「大野市子ども・子育て会議」において、放課後や長期休業中の子どもの居場所の在り方について、保護者のニーズ調査を行い、その結果などを参考に方針を決定していきます。
 次に、「原油価格と物価の高騰に対する子育て世帯への支援」について申し上げます。
 低所得者への子育て支援に係る補正予算を5月に専決処分させていただき、国による児童1人当たり5万円とこれに上乗せする本市独自の5千円の給付金を順次支給しています。
 これらに加え、学校や保育所、認定こども園などの給食食材費の高騰に対する支援を行うために必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
 次に、「人生100年時代の生涯学習」について申し上げます。
 「大野市生涯学習推進計画」に沿って、生涯学習センターや公民館において、学び直しを推進するためIT講座や起業につながる講座を企画・実施しています。
 地域の魅力となる場所と伝統料理をリレー形式で紹介するリレー講座や市民の関心が高い健康づくり講座などを開催しているほか、デジタル化を推進するためのスマホ講座、キャッシュレス決済に関する教室の実施、脱炭素社会を実現するためのエコ教室や自然環境教室などを予定しています。
 次に、「文化財の保存と活用」について申し上げます。
 大野市文化財保存活用地域計画に沿って、本年度から文化財の保存と活用を進めています。
 本計画を文化財保護法に基づく地域計画とするため、現在、文化庁へ認定を申請しています。
 取り組みの一環として、本市の半夏生さばの食文化を文化庁の「100年フード宣言」の初回募集に応募し、本案件が認定を受けることができました。
 今月2日の「半夏生サバ」の日には、「100年フード」のロゴマークを店舗に掲示するなど、広くPRを開始しました。

 次に、「健幸福祉分野 健幸で自分らしく暮らせるまち」について申し上げます。
 ヘルスウォーキングプログラムは、昨年度からの継続者に、新規の969名を加え、合計1,630名が参加してスタートしています。
 参加者にモチベーションを高めて歩いてもらえるよう、個人の歩数や健康状態を記録したレポートを発行するほか、正しい歩き方教室を開催し、ポイントを付与しています。
 また、公民館の健康づくりイベントとの連携やフレイル予防教室、ふれあいサロンなどとあわせ、市民の、とりわけ高齢者の健康づくりを進めます。
 新型コロナワクチンの接種について申し上げます。
 3回目未接種の方への接種や5歳から11歳の小児への接種を進めつつ、4回目のワクチン接種を、対象となる60歳以上の方と18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する方に先月から開始しました。
 今後も県や医療機関と連携し、必要な方へのワクチン接種を進めます。
 次に、「地域福祉の推進」について申し上げます。
 地域住民の支え合い、助け合いを促進し、暮らしに安心感と生きがいを生み出す地域共生社会の形成を目指しています。
 成年後見制度について、大野市社会福祉協議会内に成年後見制度利用促進のための中核機関を4月に設置しました。
 認知症や知的障がいなどにより、判断能力が十分でない方を支援するため、介護支援専門員を対象とした研修会や市民向けの説明会、専門家による相談などに取り組んでいます。
 手話の普及について、過去の手話講習受講者に対して、技能向上のためのフォローアップ講座を来月から開催し、手話通訳者や手話奉仕員の登録者数を増加させるとともに活動を充実させていきます。
 災害時に自ら避難することが困難な市民を、地域の助け合い支え合いにより安全に避難させることができるよう、全体計画である「避難行動要支援者の避難支援プラン作成計画」の改定を進めています。
 関係機関などで構成する計画改定委員会で御意見をいただきながら、対象者について、世帯の状況、災害の危険性や医療依存度も考慮するなど、現状に合わせて計画を改定していきます。
 次に、「原油価格と物価の高騰に対する住民税非課税世帯への支援」について申し上げます。
 住民税非課税世帯に対する国負担の1世帯当たり10万円の臨時特別給付金については、新たに支給対象となった約300世帯に対し、支給要件を確認し今月下旬から支給していきます。
 また、5月に補正予算を専決処分させていただいた住民税非課税世帯への市独自の1世帯当たり1万円の給付金を順次支給しています。
 第58回越前大野名水マラソンを、3年ぶりに感染症対策を講じつつ、開催することができました。
 第1部の県民マラソンには、1,123名が参加し、関係機関やボランティアの方々に御支援いただき、豊かな自然の中を走り、新緑と名水を堪能し満喫いただけたものと思います。
 また、第2部のオンラインマラソンには、504名の方が参加しました。
 日本スポーツマスターズ2023福井大会が、来年9月に開催されることが決定しました。
 本市では、9月16日から19日までエキサイト広場総合体育施設において、バスケットボール女子の競技が開催されます。
 全国から多くの選手や役員をおもてなしの心でお迎えするため、準備を進めていきます。
 エキサイト広場のアリーナとトイレの照明のLED化に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
 5月14日に開催されたジャパンパラ陸上競技大会の男子100メートル車いすT52の部において、本市出身の伊藤竜也さんが優勝されました。
 この快挙を心よりお祝いいたしますとともに、今後の御活躍を期待しています。

 次に、「地域経済分野 歴史・風土と新たな強みを生かした活力あるまち」について申し上げます。
 本年度から越前おおの産業ブランド力向上戦略に沿って、地域経済の自立と好循環の実現に向け取り組んでいます。
 結の故郷ビジネスサポートチームが5月に立ち上がり、課題解決に取り組む市内事業者に専門的知見から経営診断や助言などの伴走支援を行っています。
 事業者に対し、国や県、市などの支援メニューの活用を促し、商品開発や販路拡大、人材育成などの取り組みを支援しています。
 本市来訪者の行動を分析し、事業者へのきめ細かな支援を行うため、携帯電話の位置情報を活用できるビッグデータの取得に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
 観光誘客の促進について、まちなかエリアでは、本日から始まる御清水の提灯ライトアップや武家屋敷旧内山家の夏障子、大野市観光協会が実施する結楽座での「てぬぐい回廊」など、フォトジェニックな場づくりと、インスタグラムを利用した「ハッシュタグまいおおのフォトコンテスト」を掛け合わせ、観光スポットを発信していきます。
 和泉エリアでは、5月に九頭竜まるごと体験マルシェが初めて開催され、地域の自然の恵みからなるおいしい食や、自然観光体験などを集めたイベントとなりました。
 恐竜化石をテーマに、和泉郷土資料館のリニューアルや国民宿舎パークホテル九頭竜の客室改修、JR越美北線 九頭竜湖駅の駅舎装飾などで、恐竜や化石の産出地としてのイメージを高めていきます。
 本年4月から休館中の九頭竜保養の里については、来年度から営業開始するための新たな指定管理者の公募に向けて準備を進めます。
 施設のうち、平成の湯につきましては、市民や紅葉の時期に訪れる観光客が利用できるよう、秋頃からの営業再開に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
 六呂師高原エリアでは、県と市が策定した六呂師高原活性化構想の実現に向け、県と協力して進めています。
 構想の中に活用資源として位置づけた星空観光を推進するため、県や大学、地元住民などの協力を得て、国際認証である星空保護区の認定を目指し、光害の対策工事を進めているほか、ライトダウンキャンペーンや小学生、地域住民への光害に関する学習会の実施など、市全体の機運を高め、取り組んでいきます。
 大野市富田産業団地に進出する「株式会社モンベル」の物流センターの工事は、来年春の操業開始に向けて、進められています。
 その他の区画についても、早期に分譲できるよう、工場等の建設を検討している企業に対し私がトップセールスを行い、積極的な企業誘致活動を行っていきます。
 また、中野工業団地の空き工場に進出した株式会社ミズホが、企業立地助成金の雇用人数要件を満たしたことから、助成金の支給に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。

 次に、「コロナ禍における原油価格と物価の高騰に対する産業支援」について申し上げます。
 コロナ禍において原油価格や物価の高騰による影響を受け、市内の農業者や中小企業者も苦しんでおられます。
 農業者には、昨年秋から本年春にかけての肥料価格の上昇分に対して支援を行います。
 中小企業者には、売上の大幅な減少や売上高に対する売上原価、経費の増加に対して支援を行います。
 消費喚起について、本年度からスタートした大野市版の電子割引クーポン事業「おおの割」は、先月末現在、約1万1,000人の市民がアプリをダウンロードし、約2万2,000枚のクーポンが市内の小規模店舗で利用されています。
 今後、市内の消費拡大をさらに後押しするとともに、秋の観光シーズンに、市外から誘客を促すため「おおの割」6万枚を追加し、さらにプレミアム率の高い「もっとおおの割」1万枚を新規に発行します。
 また、新たな観光コンテンツの造成により、市内の観光消費額を拡大するため、観光事業者による六呂師地区の星空を活用したモニターツアーの実施支援します。
 これら市内の産業支援に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
 次に、「中部縦貫自動車道の整備」について申し上げます。
 大野油坂道路整備の本年度の国の当初予算は、314億1千万円が計上されました。
 また、4月に国より、大野インターチェンジから(仮称)勝原インターチェンジまでの区間が令和4年度、(仮称)勝原インターチェンジから(仮称)和泉インターチェンジまでの区間が令和5年秋の開通を目指すことが示されました。(仮称)和泉インターチェンジから(仮称)油坂出入口までの区間については令和8年春の開通を目指すことで変わりないとのことです。
 これを受けて5月に、本市において、中部縦貫自動車道大野油坂道路整備促進大会が、県選出国会議員や沿線自治体の首長や議員、関係者など約150名の参加のもと開催されました。
 早期の開通と必要な予算確保について、福井県知事から近畿地方整備局長へ要望書が手渡されました。
 引き続き一日も早い全線開通に向け、要望活動に積極的に取り組んでいきますので、議員各位の御支援と御協力をお願いいたします。
 工事の進捗状況について、「大野・大野東区間」では、真名川橋、清滝川橋、JR越美北線を跨ぐ田野跨線橋など6つの橋の工事が進められています。
 真名川橋の橋桁架設が完了し、先月地元住民参加のもと「ボルト締結式」が行われ、道路の舗装工事にも取りかかっており、最終段階の工事に入っていると伺っています。
 「大野東・和泉区間」では、区間内のトンネル4本のうち、下山トンネルと荒島第1トンネルの2本が既に貫通しており、残る荒島第2トンネルは、先月末時点で、約95%に当たる4,724メートルまで掘り進み、和泉トンネル2,388メートルについては、今週中にも貫通すると伺っています。
 「和泉・油坂区間」では、此の木谷橋、新子馬巣谷橋、新多母谷橋などの工事が鋭意進められているほか、本区間のトンネル6本のうち、この3月から掘削工事の始まった東市布トンネルを含めた5本の掘削工事が進められています。
 次に、「国道158号境寺・計石バイパスの整備」について申し上げます。
 これまでに、羽生川に架かる橋梁3橋が完成し、福井市大宮町から縫原町にかけて道路築造工事が施工されています。
 5月に沿線地区の代表などで構成される国道158号改修促進期成同盟会通常総会が開催され、早期完成に向けて強力な事業推進運動を展開していくことを決議しました。
 引き続き、同同盟会や福井市と連携して早期整備の必要性を強く訴え、予算を安定的に確保するよう要望活動を行っていきます。
 「越前おおの型 食・農業・農村ビジョン」に沿って、農と食の関係性を重視した魅力ある農業経営により「儲かる農業」を目指す農家を支援し、地域ぐるみでの農山村の維持に取り組んでいます。
 地産地消や消費拡大につなげる新たな取り組みとして、先月からインスタグラムを活用し、大野産野菜の魅力を発信する大野産野菜応援コンテストを開始しています。
 多くの市民に投稿、拡散していただくことで、大野産野菜の認知度を上げていきます。
 農業生産組合や認定農業者などが行うスマート農業機械の導入や園芸作物の拡大、作物の団地化に係る施設、機械設備の整備など、国や県の採択を受けた事業に必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
 次に、「人・農地プラン」について申し上げます。
 5月に農業経営基盤強化促進法が改正され、これまでの人・農地プランを土台とし、市町村が地域計画を策定することとなりました。
 令和6年度までに、市と農業者、農業委員会、JA福井県、土地改良区などに協力いただき、10年後の目指すべき農地の効率的・総合的な利用の姿を明確化する目標地図の作成や、農業の将来の在り方、目標などを定めます。
 本年度から、情報収集や関係者への周知など作成準備を進めます。
 次に、「有害鳥獣対策」について申し上げます。
 今月、猟友会や県、警察などの関係機関・団体で構成するツキノワグマ出没対策連絡会を開催し、出没状況や人身被害防止のための対策について、情報共有を図りました。
 近隣の市町でクマの目撃情報が報告されていることから、引き続き本市においても関係機関・団体と連携し市民の安全確保に努めていきます。
 イノシシやシカなどの獣が、人里に近づかないよう、緩衝帯や電気柵の設置に支援するほか、ニホンザルの群れを捕獲する大型のサル用囲いわなを設置するなど、猟友会や地区住民に協力いただき、被害防止に取り組んでいます。
 また、4月に着任した地域おこし協力隊員1名が、福井県猟友会大野支部に所属し、地域に密着した鳥獣被害防止の任務に当たっています。
 次に、「林業振興」について申し上げます
 森林経営管理法に基づく森林所有者への意向調査をはじめ、林道や作業道の機能向上、間伐材の搬出やオウレン栽培などへの支援、木材の利用促進に向けた普及啓発などに取り組んでいます。
 木材利用促進の一環として、認定こども園や保育所などに、国産材で作られた木製おもちゃや大型遊具の導入を進めています。

 次に、「くらし環境分野 豊かな自然の中で快適に暮らせるまち」について申し上げます。
 本市の公共交通は、まちなか循環バスなどの本格運行から10年が経過することから、持続可能な公共交通の在り方について検討し、来年度に新たに大野市地域公共交通計画を策定します。
 JR越美北線の日常利用の促進については、越美北線と京福バスの連携利用を促進する助成金を創設するなど補助内容を、本年度拡充しました。
 観光利用の促進については、福井県と福井市、JR西日本金沢支社、本市の四者連携により、サイクルトレイン、ナイトクルージングなどのイベント列車の運行や九頭竜湖駅の駅舎装飾などに取り組んでいます。
 また、「越美北線と乗合バスに乗る運動を進める会」と連携し、鉄道やバスを使ったお出かけに慣れ親しんでいただく公共交通乗り方教室や、九頭竜湖駅から長良川鉄道北濃駅までを観光バスでつなぐ新たな周遊ルートを提案するツアーを開催しています。
 阪谷地区においては、今月から座談会、また勉強会を開催し、地域の助け合いによる新しい公共交通の実証実験を視野に入れながら、地区の実情に合った移動手段の確保について、同地区と検討していきます。
 次に、「脱炭素の取り組み」について申し上げます。
 本市の2050年カーボンニュートラルを目指して 本年度、大野市脱炭素ビジョン策定協議会において市内の事業者や各種団体などの意見をお聞きし、再生可能エネルギー導入目標や実現プロジェクトなどを取りまとめた「大野市脱炭素ビジョン」を策定します。
 廃棄物の減量化・資源化に向けた市民団体の協力による家庭用生ごみ処理機モニター体験事業や食品ロス削減を促す「フードドライブ」、公共施設への太陽光発電設備の導入可能性調査などを実施しています。
 地球温暖化に関する啓発活動として、エコドライブ体験や親子エネルギー体験教室などを実施するため、必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
 次に、「上下水道の整備と経営」について申し上げます。
 人口減少による料金収入の減少や施設の老朽化が進む中、効率的に施設機能を維持するため、水道と簡易水道については「大野市営水道事業基本計画」により、公共下水道と農業集落排水処理施設、浄化センターについては、「大野市汚水処理施設最適化計画」により、施設の統合や再編を進めていきます。
 現在整備中の公共下水道は、昨年度末に全体計画整備面積約918ヘクタールのうち、77パーセントに当たる約711ヘクタールの整備を終え、令和12年度の整備完了を目指し計画的に事業を進めています。
 また、経営基盤を強化し、将来にわたり事業を安定的に継続していくため、簡易水道と公共下水道に加え農業集落排水の公営企業化を進めていきます。

 次に、「地域づくり分野 みんなでつながり地域が生き生きと輝くまち」について申し上げます。
 公民館を核とした地域づくりの取り組みとして、本年度、大野地区では地区内の基礎調査や地区民の意識醸成を図るイベントなどの実施が、また、阪谷地区では地域の課題について住民が意見交換を行う座談会の実施が、予定されています。
 結の故郷地域が輝く交付金事業を活用し、地域住民が主体的に地域の課題解決を図る取り組みを支援しています。
 次に、「移住定住の促進」について申し上げます。
 夏休みの時期に向けて各種相談会などの開催や参加を計画しています。
 本市は、お盆の帰省の時期に合わせて移住相談会を実施します。
 また、大阪市で開催される移住定住イベント「おいでや!いなか暮らしフェア2022」や、県が主催する「UIターン就職転職お盆相談会」を活用して、本市への移住希望者の相談を受け付けます。
 リニューアルした本市の移住定住応援サイト「おおのへかえろう」は、3月から公開しました。
 閲覧者数、移住定住の相談者件数は、ともに前年度同時期と比較して20%以上増加しています。
 今後も移住定住希望者が必要としている情報を的確に発信していきます。
 総合計画と総合戦略の進捗状況を検証するための推進会議に、移住定住専門部会が設置されました。
 この部会では、情報発信の方法や興味を持った人がリピーターとなるような方策、移住定住支援などが検討されます。
 次に、「文化芸術の振興」について申し上げます。
 COCONOアートプレイスでは、アクティブプランに基づき、地元の文化芸術活動者や学校などと連携し、幅広い年代が楽しめる事業に取り組んでいます。
 先月まで市内の洋画家 杉本蓮生洋画展を開催しました。その会場内に市内在住のヴァイオリン奏者を招き、音楽の演奏を交えた授業を市内小学生が受けました。
 また、明日から9月まで開催する「みて、さわって、つくる、みんなでつくるアート展」においては、触れることができる展示物を置いたり、期間中にワークショップを開催したりして、観覧者が参加できる企画展を開催します。
 次に、「自主防災組織の取り組み促進」について申し上げます。
 近年、全国各地で地震や豪雨、雪害などの災害が頻発する中、自助、共助による取り組みが再認識され、自主防災組織による「地域防災マップ」の作成が進められています。
 本市においても積極的に取り組んでおり、先月自主防災組織28団体が参加する地域防災マップ作成説明会を開催しました。
 防災マップの必要性や避難所への避難経路の確認、経路上の危険箇所の把握、要支援者の所在の落とし込みなどの作成手順について、理解していただきました。
 次に、「克雪対策」について申し上げます。
 近年、少子化、高齢化が進む中、高齢者の除排雪作業中の死傷事故が多くなっており、本年度から「大野市地域安全克雪方針」の策定に取り組んでいます。
 学識経験者や区長連合会、民生委員児童委員などで構成する大野市地域安全克雪方針策定協議会において、市内全区長を対象に行ったアンケート結果を踏まえ、効果的な除排雪対策を協議するとともに、次の冬には、除排雪対策を試行し検証を行い、本市の状況に適した克雪方針を来年度に策定します。
 次に、「消防行政」について申し上げます。
 地域防災の中核を担う消防団員の減少は「助け合い支え合いの地域づくり」を推進する本市における喫緊の課題として、団員を確保するため、消防団の役割や活動への理解を深める広報施策や活動環境の改善などに取り組んでいます。
 この取り組みをさらに推進し、消防団員の処遇改善として報酬等を見直すため「大野市消防団員の定員、任免、服務、報酬等に関する条例の一部を改正する条例案」と必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。

 次に、「行政経営分野 結のまちを持続的に支える自治体経営」について申し上げます。
 「春の叙勲」について、本田 章さん、前田豊次さん、松原啓治さんが旭日双光章を、尾崎慎一さんが瑞宝双光章を、木原重信さんが瑞宝単光章を受章されました。
 危険業務従事者叙勲では、石田純也さん、鈴木徳義さんが瑞宝双光章を受章されました。
 高齢者叙勲では、加藤貞義さんが瑞宝小授章を、安田 裕さん、石田欽一さんが瑞宝双光章を受章されました。
 「春の褒章」では、帰山良子さんが藍綬褒章を受賞されました。
 また、農業の発展に寄与した、棟朝利明さんが、公益社団法人大日本農会の農事功績者表彰で、緑白綬有功章を受章されました。
 「全国的な表彰」では、消費者の金融知識の普及・向上に尽力した、行政書士の青木克博さんが、金融庁と日本銀行が表彰する、金融知識普及功績者表彰を受けました。
 永年勤続しその勤務成績が優秀である、谷樹能さんが、消防庁長官表彰の永年勤続功労章を受章されました。
 10年以上介護サービス相談員の活動に精励した、木下君子さんが、NPO法人地域共生政策自治体連携機構における介護サービス相談・地域づくり連絡会の介護サービス相談員永年活動表彰を受賞されました。
 さくらの振興事業に関して顕著な功績があった、荒島愛山会が、公益財団法人日本さくらの会のさくら功労者表彰を受賞されました。
 大野市B&G海洋センターが、B&G財団が行う海洋センター活動評価で最高の「特A」評価を10年連続で受けました。
 受章(賞)された皆さまの長年にわたる御尽力に改めて敬意を表しますとともに、今後のますますの御活躍を心よりお祈り申し上げます。
 次に、「第六次大野市総合計画の推進」について申し上げます。
 先月、総合計画・総合戦略推進会議を開催し、各施策の昨年度の実施状況について、外部評価を依頼しました。
 取りまとめられた施策評価を受けて、次年度における事業の改善につなげていきます。
 次に、「行政改革の推進」について申し上げます。
 先月、大野市行政改革戦略会議を開催し、「推進プラン」に掲げる36の取り組みについて、昨年度の実績や進捗状況などを報告しました。
 和泉地区の光ブロードバンド環境の整備については、民間事業者の選定が終わり来年4月のサービス開始を目指して整備が進んでいます。
 デジタルの力で市役所及び公民館の窓口サービスの利便性の向上を図るため、国のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用し、必要な経費を計上した補正予算案を、本定例会に提出しています。
 その内容としましては、市役所の窓口においてマイナンバーカードや運転免許証などの身分証明書を提示いただくことで、市民が申請書に手書きする手間を少なくします。
 また、市内9つの公民館と市役所をリモートでつなぎ、市民が市役所まで行かなくても居住地近くの公民館で本庁職員らと相談や書類の提出ができるようにします。
 このほか、市議会におけるペーパーレス化の推進に関しましては、市議会と理事者で調整が進み、理事者としましても端末を使用し本定例会に参加しています。
 各種施策を進めるに当たりましては、国や県などの補助金を最大限に利用するとともに、ふるさと納税やクラウドファンディングなどの手法により、市の歳入に係る財源の確保に努めます。
 徴収対策の強化と効率化を図るため、本年度から市税を含め複数の債権で滞納が発生している場合や徴収が困難になっている案件を税務課で集約し、徴収業務に当たっています。
 公共施設等につきましては、大野市公共施設等総合管理計画に沿って、適切な維持管理や修繕による長寿命化と再編に取り組みます。
 宝慶寺憩いの森については、民間へ譲渡するため、現在譲渡先の募集の準備を進めています。
 また、未活用の市有地については、1カ所を5月に売却し、現在2カ所を常時売払物件として購入希望者を募集しています。
 人口減少社会の中で市民サービスを維持していくために簡素で効率的な行政の仕組みづくりに努めてまいります。

 それでは、ただ今上程されました各議案の概要について御説明申し上げます。
 予算議案につきましては、一般会計と和泉診療所事業特別会計の補正予算案の御審議をお願いするものでございます。
 まず、一般会計の主な内容としましては、コロナ禍において原油価格と物価の高騰などに直面する事業者への支援や給食費に対する補助、窓口のデジタル化に係る経費など合計で7億1,036万7千円を追加し、予算累計額を181億2,650万8千円とするものでございます。
 和泉診療所事業特別会計の内容としましては、和泉診療所内のトイレの洋式化や医療用備品の購入などに係る経費を計上しています。
 次に、条例議案としましては、「大野市議会議員及び大野市長の選挙における選挙運動用自動車の使用等の公営に関する条例の一部を改正する条例」など条例の一部を改正する条例が5議案、その他議案としましては、指定管理者の指定の変更についてが1議案、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の規定による物品の売買契約の締結議案が1議案、専決処分の承認をお願いする議案が4議案の合計6議案について御審議をお願いするものでございます。
 各議案の内容につきましては、それぞれ担当部局長から御説明いたしますので、慎重に御審議のうえ、妥当なる御決議を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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