日本最古級のティラノサウルス類化石
1996年、愛知県江南市の大倉正敏氏が福井県大野市下半原に分布する手取層群伊月層(約1億2700万年前:前期白亜紀)から国内最古級となるティラノサウルス類の歯化石を発見しました。この化石は、日本のティラノサウルス類の起源を知る上で重要な資料となっています。
実物化石は、和泉郷土資料館にて一般公開されています。
発見された化石
前上顎骨歯
歯の水平断面がD字型に発達するなどの特徴があります。高さ約10mm、前後長約5mm
化石の研究論文
タイトル
The Early evolution of the Tyrannosauridae in Asia (アジアにおけるティラノサウルス科の初期進化)
著者
真鍋 真(国立科学博物館)
雑誌
Journal of Paleontology
化石画像等
大野市で発見されたティラノサウルス類の前上顎骨歯(画像提供 大倉正敏)
初期のティラノサウルス類の代表種、ディロングの復元画(画像提供 山本 匠)