住宅用火災警報器について
住宅火災で死亡する原因の多くは「逃げ遅れ」によるものです。「大切な家族とご自身のために」住宅用火災警報器を設置しましょう。
住宅用火災警報器は 、火災により発生する煙や熱を感知し、音や音声により警報を発して火災の発生を知らせてくれる機器で、火災の発生をいち早く知ることができ、より早い避難・通報・初期消火が可能となります。
住宅用火災警報器の種類
1 感知方法
煙式感知器
火災により発生する煙を感知して、火災の発生を警報音又は音声で知らせます。
熱式感知器
火災により発生する熱を感知して、火災の発生を警報音又は音声で知らせます。
2 設置方式
天井設置型
住宅用火災警報器の天井取付けタイプ
壁設置型
住宅用火災警報器の壁掛けタイプ
3 連動型住宅用火災警報器
連動型の住宅用火災警報器は、1箇所で火災を検知すると、他の部屋に設置した火災警報器も連動して発報します。離れた部屋で火災が発生しても、いち早く火災の発生を知ることができます。
住宅用火災警報器の設置場所
設置場所について
- 寝室に使用する部屋
- 階段の上(寝室が2階にある場合)
- 廊下(警報器が付いていない階で4畳半以上の部屋が5つ以上ある階)
- 台所などにも安全のため自主的に設置しましょう
設置する位置
住宅用火災警報器は天井や天井近くの壁に取付けてください。
(詳しくは購入された警報器の取扱説明書に明記されています。)
住宅用火災警報器の維持管理
住宅用火災警報器は設置から10年を目安に本体の交換を!!
住宅用火災警報器は、平成18年6月に新築住宅への設置が義務付けられ、平成23年6月に既存住宅を含む全ての住宅に設置が義務付けられています。義務化されてから10年以上経過しましたが、ご自宅の住宅用火災警報器は古くなっていませんか?
住宅用火災警報器の電池の寿命は10年とされており、機器が古くなると電子部品の劣化や電池切れなどで、正常に作動しない可能性があります。「いざ」というときに住宅用火災警報器が適切に作動するよう定期的に作動確認を行い、設置後10年を目安に本体を交換しましょう。
住宅用火災警報器の奏功事例
これまで、住宅用火災警報器が作動したことで、火災の早期発見・通報・消火等につながり、被害が軽減されています。住宅用火災警報器の鳴動が火災被害の軽減につながった事例を紹介します。
奏功事例1
- 共同住宅の1室において家人が寝室で電気ストーブをつけたまま就寝したところ、掛け布団が電気ストーブに接触して発煙し、火災に至ったが設置されていた住宅用火災警報器の鳴動音で目を覚まし確認すると、掛け布団の一部が焦げているのに気付き水道水で消火し初期消火に成功した。
奏功事例2
- 洗面所で喫煙し、その吸殻を洗面台の水道水で消火したつもりで、ゴミ箱に吸殻を捨てたが、完全に消火されていなかったことからゴミ箱内の可燃物に着火し本火災に至ったもの。洗面所兼脱衣所前廊下に設置してある住宅用火災警報器の鳴動に気づいた家人の孫が、鳴動場所に向かったところ、発煙を確認し、その後、家人が洗面所兼脱衣所横の浴室シャワー水にて消火し、家人の妻が119番通報した。
奏功事例3
- 居間の卓上コンロで調理中、飲酒で寝込んでしまったため、時間の経過とともに発煙し、居間の住宅用火災警報器が警報音を発した。ひどく酒に酔っていたため居住者本人は気付かなかったが、隣人の住人が気付き119番通報。屋内侵入した消防隊員がガスコンロの火を消したため、鍋内を焦がしただけで建物の焼損はなかった。