災害に備えましょう

　6月から10月にかけて、梅雨や台風などによる集中豪雨で、洪水などの風水害や土砂災害が起きやすい出水期となります。
　近年、大雨による災害が全国で頻発し、県内においても毎年のように多くの被害が発生しています。
　また、令和6年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」は石川県を中心に多くの被害をもたらしました。
　いつ起こるかわからない災害から、命や財産を守るためには、事前の準備が非常に重要です。災害が起きたときに、適切な行動をとるために、日ごろからしっかりと備えをしておきましょう。

　風水害時と大規模な地震災害時では、避難方法や避難場所が異なります。
　風水害時は、気象情報などによりある程度事前に危険を予測できます。状況に応じて主に公民館を避難所として開設します。
　また、地震発生は、事前に予測できないため、発生後に避難することになります。一時的な避難場所として、まず公園などに避難しましょう。自宅の倒壊等により長期的な避難が必要な場合は、主に小中学校を避難所として開設します。

ハザードマップを活用し、住んでいる地域の洪水浸水想定や浸水継続時間、土砂災害リスクなどの確認をしましょう。
ハザードマップは全戸配布していますが、必要な方は、防災防犯課(市役所2階26番窓口)でお渡しします。
またホームページでもハザードマップを確認できます。

　避難情報は防災行政無線、防災メール、大野市公式LINE、Yahoo!防災速報アプリや携帯電話事業者が提供する緊急速報メールなどでお知らせします。
　各サービスの災害時の情報収集の詳細を確認できますので、ぜひ登録をお願いします。
　また、防災・災害リンク集をまとめました。ご活用ください。

　気象情報や避難情報、土砂災害警戒情報、河川水位情報などの情報を収集し、避難行動の判断に活用しましょう。

• 注意報（大雨、洪水、強風）

災害の発生の恐れのある時に、注意を呼び掛けるために発表

• 警報（大雨、洪水、暴風）

重大な災害が発生する恐れのある時に、警戒を呼び掛けるために発表

• 特別警報（大雨、暴風）

重大な災害が発生する恐れが著しく高まった時に、最大級の警戒を呼び掛けるために発表

• 記録的短時間大雨情報

数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測、解析し、災害発生につながるような雨量であることを知らせる情報

• 土砂災害警戒情報

大雨警報の発表後、市町村を特定し命に危険を及ぼすような土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況であることを知らせる情報

• 顕著な大雨に関する気象情報

線状降水帯により同じ場所で非常に激しい雨が同じ場所で降り続いていることを知らせる情報

※記録的短時間大雨情報や土砂災害警戒情報などが発表された場合は、昼夜を問わず避難指示を発令します。

• 水防団待期水位

水防団が水防活動の準備を始める水位

• 氾濫注意水位

氾濫に関する情報に注意する水位

• 避難判断水位

避難を判断する水位

• 氾濫危険水位

氾濫の恐れがある水位
水位情報はこちら（外部サイト）から確認できます

　河川氾濫や土砂災害が発生する危険度をレベル1からレベル5までの段階で表しています。大野市では表のとおり警戒レベルに応じて避難情報を発表しますので、警戒レベルに応じた行動が取れるように情報を収集しましょう。
　特に記録的短時間大雨情報や土砂災害警戒情報、顕著な大雨に関する気象情報等の警戒レベル4以上を示す情報が発表された場合には、昼夜問わず避難指示を発令します。

　地震は突然やってきます。いつ起こるかわからない地震が発生した際に、命を守る行動ができるように考えておきましょう。また、住宅の地震対策を講じて、命を守れるように備えておきましょう。

　風水害や土砂災害の備えと同じように、非常持ち出し品や備蓄品を備えておきましょう。
　地震が起きたときは、道路などの交通網が遮断され、充分な支援が届くまでに時間を要することがあるため、1週間分を目安に食料と飲料水を備蓄しておきましょう。

　大規模な地震災害時は、公民館は地区の防災拠点となるため、避難所として主に小中学校を開設します。
　なお、大規模な地震災害時には、行政区ごとに安否確認が必要となることから、行政区ごとに避難所を決めております。日頃から、自分が居住している行政区は、どこに避難するのかを確認しておきましょう。

　大規模地震災害時　指定避難所・対象区域一覧

揺れがおさまったら二次被害の防止をしましょう。

　靴や底の厚いスリッパなどを履いて、足を飛散物から守りましょう。

　ガス器具の火を止めてガスの元栓を閉めましょう。通電後の火災を防ぐためにブレーカーも落としましょう。
　もし火が出ていたら、慌てずに初期消火をしましょう。

　倒れた家具などの下敷きになっている人がいないか確認しましょう。

　自身の安全が確保されたら、ご近所の安全確認をしましょう。

　地震発生直後は様々な情報が錯綜しますので、正確な情報を収集しましょう。

　テレビやラジオなどで正確な情報を収集しましょう。市役所や消防、警察、地域の自主防災組織の情報を確認しましょう。インターネットやSNSなどで誤った情報やデマが発信されることもありますので、正しい情報か必ず確認しましょう。

• 最近のエレベーターは、地震の揺れを感知すると自動的に最寄りの階に停止する。自動で停止しない場合は、全ての階のボタンを押し、停止した階でエレベーターの外に出る。
• 閉じ込められた場合は、非常ボタンやインターホンで外部と連絡を取り、救出を待つ。

• 商品の落下やショーケースの転倒、ガラスの破片に注意する。かばんなど手荷物で頭を守る。
• 慌てて出口に向かわない。店員の指示に従って行動する。

• 座席の間にうずくまり、かばんや衣類で落下物から頭を守る。
• 頭上に大きな照明などがある場合は、その場から移動する。
• 係員の指示に従い、冷静に行動する。

• 手荷物などで頭を守り、広場などへ移動する。
• ガラスや看板などの落下物に注意する。住宅地では、ブロック塀や門柱から離れる。
• 自動販売機の転倒や壁の倒壊に注意する。

• 徐々にスピードを落とし、道路の左側に停止してエンジンを切る。
• 揺れがおさまるまでは車外に出ず、ラジオなどで情報を確認する。
• 車を置いて避難する場合は、道路外の場所に移動する。車を離れるときは、貴重品を持ち、キーはつけたままロックもしない。

• 停車の衝撃に備え、つり革や手すりにしっかりとつかまる。
• 網棚からの荷物の落下に備え、手荷物で頭を保護する。
• 勝手に車両から降りずに、係員の指示に従う。

　大雨や地震などの災害はいつ起こるかわからないうえ、時として想像を超えるものになります。しかし、日ごろからの防災対策で被害を減らすことができます。
　大野市では、地域の皆さんで助け合い、地域の防災力を高めるために自主防災組織の結成を促し、コミュニティタイムラインや地域防災マップの作成を推進しています。

　域住民が災害時に迷わずに行動するために、自主防災組織が主体となって備えておきましょう。

　コミュニティタイムラインとは、風水害の予報や河川水位情報等をもとに、地域住民の取るべき防災行動や避難のタイミングなど「いつ・誰が・何をするか」を定めた行動計画のことです。
　コミュニティタイムラインに自主防災組織の動きや住民の避難のタイミングなどを書いておくことで、災害時にスムーズに行動することができます。

　地域防災マップとは、地域ごとに災害の危険性が高い場所、過去に災害が起こった箇所、避難場所、避難経路などを地図に表したものです。
　地域住民が、自宅周辺の災害情報や災害時の避難目標、避難のタイミングなどを確認、共有することができます。

　大野市では、自主防災組織の育成強化のために、コミュニティタイムラインや地域防災マップ作成や、防災資機材等購入、防災資機材の保管庫整備、防災訓練などの自主防災活動、防災士の登録を行う自主防災組織に補助金を交付しています。
　これらの補助金を活用し活発な自主防災組織の活動に取り組み、地域での助け合いの心を育てましょう。詳しくはこちらをご確認ください。

　大野市が被災して、大野市公式ホームページで情報を発信することができなくなった場合には、災害の被害状況などを姉妹都市の茨城県古河市のホームページに代理掲載されます。
　いつ起こるかわからない災害に備え、古河市のホームページ（外部サイト）をお気に入りやブックマークに登録しておきましょう。

　大野市以外の地域が被災した際は、人命救助が最優先になるので、身内の安否確認ができたなら、むやみに現地に行くことを避けてください。一般の方の往来が人命救助に関わる機関の妨げになる可能性があります。
　災害ボランティアなどは被災地側の受け入れ態勢が整い、募集や要請があってから行いましょう。