大野地区の名所・旧跡紹介(百姓一揆殉難の碑)
百姓一揆殉難の碑(西据)
大野地区を少し離れるが、新田野の一角、今の西据地区の市道端に、ろうそくの炎のような形をした碑が建っている。これは明治6年3月、町じゅうで起きた百姓一揆の犠牲者を弔う碑。「南無阿弥陀仏」と大きく刻まれている。
ミノを着て蜂起したことで、みのむし騒動とも言われる。明治新政府の相次ぐ改革の中で、信仰の篤い百姓たちが、宗教についての通達を「信仰禁止」と誤解したのが、原因といわれる。何千人もが「なむあみだぶつ」と唱えて役人に迫り、焼き打ちなどの騒動に発展した。騒ぎを鎮めようとした僧侶ら5人が首謀者として捕らえられ、処刑された。僧侶らは「罪を一身に引き受け、多くの人を救いたい」と覚悟を決めたという。
村人らは、処刑を嘆き悲しみ何千人もが葬式に参列した。明治14年に有志によって碑が建立され、罪は明治27年になって釈免された。身近で起きた悲惨な大野の歴史を思い起こし、忘れてはならない。
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