大野地区の名所・旧跡紹介（金森長近の銅像）

越前大野の初代藩主金森長近。その業績などはさておき、今回は亀山公園の越前大野城前広場にある銅像のお話。
元は大野の市街地が一望できる山頂にあった。金森長近遺徳顕彰会が募金活動を進め、市政施行の年の昭和29年11月に完成した。富山県高岡市で鋳造され、工費は銅像の鋳造費、台座、運搬費などを合わせて130万円と記録されている。当時、山頂はススキが茂り、町を見下ろす広場は、芝生になっていた。子どもたちの遊び場になり、ふもとにあった大野高校生らも昼休みに散策に登っていた。
銅像は、越前大野城再建（昭和43年完成）のため、現在地に移されたが、いまも温かいまなざしで、大野の発展を見守っているようだ。