大野地区の名所・旧跡紹介(雪蔵跡)
雪蔵跡(亀山)
冬、豊富に降る雪を何とか活用できないかと考える人は多いだろう。捨てる苦労は大きいが、上手に雪を活用していた。
その利用方法とは、暑くなるまで雪を蓄えてモノを冷やしておくことだ。亀山の北側には、巨大な雪蔵がいくつかあって市内の魚屋さんが夏まで雪を保存し、使っていた。
冷蔵庫の普及とともに雪蔵は姿を消したが、昭和20年代まで縦30メートル、横10メートル、深さ5メートルほどの穴があり、上には屋根があったという。形は崩れているが、土手のような跡が今でも残っている。
ある魚屋さんによると、冬、人足を雇って周辺から雪をリヤカーで運び、穴いっぱいに詰め込んだ。しっかり踏み固め、雪の上にヌカやおがくずを乗せて保存すると、8月過ぎまで使えたという。雪ノコギリで切り出し、他の魚屋さんにも卸したそうだ。
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