上手にお薬と付き合おう
年齢を重ねると、複数の病気を持つ人が増えてきます。
病気の数が増えて受診する医療機関が複数になると、お薬全体の把握が難しくなり、同じ成分の薬の服用が増える原因となります。
お薬は必要な分だけ服用しよう!
重複・多剤服薬は、薬本来の効果が発揮されないばかりか、次のようなことが問題とされています。
- 薬の効き目が強くなりすぎる
- 薬同士の飲み合わせにより、逆に体の不調を招く
- 副作用のリスクが高まる
- 医療費が余分にかかる
薬の重複や過剰な服用を防止したりすることで、 ポリファーマシーを防ぐことができます
ポリファーマシーとは
- 薬をたくさん服用することで、体に悪い副作用を生じさせることです
- 高齢者は、服用する薬が6種類以上になると副作用のリスクが高くなります
お薬手帳は、1冊にまとめよう!
お薬手帳を何冊も持っている人は、1冊にまとめて活用しましょう。
- 旅行先や災害時等緊急な受診でも、服薬している薬の情報を正確に伝えられる
- 残った薬が確認できるため、余分に処方されることがなくなる
- マイナンバーカード保険証の利用で、お薬手帳がなくても過去の薬の処方状況が医師や薬剤師に共有される
かかりつけ薬局を持とう!
薬の副作用や飲み合わせなど困ったことがあれば相談でき、次のようなメリットがあります。
- 薬の内容や使用方法などについて詳細な説明が受けられる
- 複数の医療機関を利用している場合、薬の成分の重複や飲み合わせの悪影響を防いでくれる
- 薬についての相談ができ、サプリメントなどの健康食品の利用についても相談にのってくれる
- 薬歴やアレルギー、体質など薬に関する情報を管理してくれる
- 健康管理のアドバイスを受けられる
リフィル処方で続ける健康管理
2022年4月からリフィル処方箋制度が導入されました
症状が安定している方に限り、医師が指定した期間内で、病院での診察を受けずに同じ処方箋を3回まで使用できます。
- 診察の必要がなく、通院や医療費の負担が軽減されます
- 必要な分のお薬が処方され、適正なお薬の量を管理できます
- 医療費の節約につながります
リフィル処方箋とは
- 定められた一定の期間内に繰り返し使用できる処方箋のことです(上限3回)
- すべての薬が対象ではありません。詳しくはかかりつけの医療機関で相談してください